「こういったものは食べたことがない」 イタリア人カップルが五感で味わった 世界でも人気がある日本のグルメとは

AI要約

イタリア人カップルが初めて日本を訪れ、日本のグルメを堪能する中で特に感動したのはお好み焼きだった。

お好み焼きの魅力は、さまざまな具材が混ざった味、関西風と広島風の違い、目の前で焼かれるライブ感などが挙げられる。

今後は京都や広島で他のスタイルのお好み焼きも楽しみたいと語るふたり。その食体験を通じて日本の美食文化を楽しんでいる。

「こういったものは食べたことがない」 イタリア人カップルが五感で味わった 世界でも人気がある日本のグルメとは

 海外でも人気のある日本食。「Sushi」や「Ramen」をはじめ、日本語のまま海外で広く認知されている日本のグルメは数多く存在します。今回、初めて日本を訪れているイタリア人カップルもまた、そんな日本グルメに感動したようです。それはいったいどんな食べ物だったのでしょう。

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 初めての日本を満喫しているジョバンニさんとフランチェスカさん。世界的に有名な高級車・フェラーリで知られる都市、イタリア北東部モデナからやってきました。

 ふたりは2週間滞在する予定で、話を聞いた日は滞在3日目。この3日間で銀座や築地、中目黒、渋谷、原宿、下北沢、浅草、鎌倉など東京周辺の主要な観光名所を数多くめぐりました。

 そんなふたりが見せてくれたのは、まだ滞在3日目だというのにすでにボロボロになった旅のしおり。そこには、東京だけでもA4用紙の両面にびっしりと、行きたい場所が記されていました。

 このしおりは、日本旅行を提案したジョバンニさんが、今回の日本観光のために作成したものだそうです。念入りに計画された旅程には意気込みが感じられ、ふたりが訪日を待ち望んでいたことが伝わってきます。

 下調べを十分にしてきたふたりは、寿司をはじめ、麺類、餃子、お好み焼き、焼き鳥など多くの日本食を堪能していました。そのなかでも、ジョバンニさんが目を輝かせて話してくれたのは「お好み焼き」です。

「こういったものは食べたことがないよ! さまざまな具材が混ざっていて、塩味も甘味もいろんな味が感じられるんだ」

 お好み焼きといえば、「関西風」と「広島風」が代表的。地域によりその具材や焼き方に違いがありますが、関西風は生地に具材を混ぜ込んでから焼き、広島風は生地と具材をひとつずつ焼き重ねていくスタイルです。具材のアレンジが効くことや、世界的にも広く食べられている小麦粉を使用することなどから、今では「Okonomiyaki」が英語辞典に加えられているほど、海外でも人気の日本のグルメになっています。

 初めて味わうお好み焼きのおいしさに感動したジョバンニさんですが、楽しんだのはその味だけではありません。

「目の前で焼いてくれるのを見るのもおもしろかったです。鉄板が近くて熱かったですけど(笑)」

 目の前の鉄板で調理・提供されることで、食べるまでの過程も楽しめるお好み焼き。できあがった料理をテーブルに配膳されただけでは味わえない、ライブ感を楽しむ食体験になったようです。

 このあと、京都や広島をめぐるというふたりには、ぜひほかのスタイルのお好み焼きにも挑戦し、お気に入りを見つけてもらいたいですね。