放置していると危険!?「デリケートゾーン」の痒みの理由を海外専門家が解説【ホルモンや更年期も関係しているかも…】

AI要約

デリケートゾーンの痒みや不快感は、細菌性膣炎や性器カンジダ症、ホルモンバランスの変化、妊娠などさまざまな要因によって引き起こされる可能性がある。

細菌性膣炎や性器カンジダ症の症状や対処法、膣の乾燥による痒みや更年期の影響、妊娠による影響など、それぞれの状況に応じた対処方法がある。

痒みが続く場合や症状が重篤な場合は、医師の診察を受けることが重要であり、市販の製品だけでなく専門家のアドバイスを受けることも考慮すべきだ。

放置していると危険!?「デリケートゾーン」の痒みの理由を海外専門家が解説【ホルモンや更年期も関係しているかも…】

デリケートゾーンが痒くて仕方ない...…。こんなに不快なことって他にある? 膣を清潔に保つための注意事項ならたくさんあるけれど、あまりの痒さに夜も眠れないときは一体どうすればいい?

※本記事は、イギリス版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。

細菌性膣炎は、膣内の細菌の過剰増殖とpHの不均衡が原因で発症し、かなり一般的。すべての女性に発症する可能性がある症状だけれど、黒人女性の発症率がとくに高いよう。その理由は定かではないが、学術誌『American Journal of Reproductive Immunology』に掲載された2016年の研究では、遺伝的な要因が関係している可能性が高いことがわかった。

だが、細菌性膣炎の主な症状は痒みではない。典型的な特徴は、さらさらしたおりものや悪臭、外陰部の炎症(痒みを伴うのは確か)などである。

膣の酸性度を上げるために、「RepHresh」のような市販薬を試してみるといい。膣内の酸性度を上げると増殖した悪玉菌を減らしてくれるから。それでも効果がない場合は、医師に抗生物質を処方してもらおう。

性器カンジダ症は、カンジダという真菌の異常増殖により発症する。「カッテージチーズのようなおりものや、陰唇と外陰部の発赤、痒みはすべて、カンジダ膣炎の典型的な兆候です」。

だが、痒みや炎症が起きた女性のうち、実際にカンジダ膣炎に感染しているのは約1/3に過ぎないという。カンジダ膣炎だと思う場合は、モニスタットのような市販薬を使用するのがもっとも簡単な治療法。もし本当にカンジダ膣炎に感染しているなら、これで治るはず。治らなければ医師の診察を受けるべき。

月経周期によってホルモンが変化すると、普段より膣が乾燥して痒みが現れることがある。そして閉経周辺期(更年期が始まる前の期間) はエストロゲンが減少するため、膣の乾燥や痒みが起こりやすい時期だ。

リプレンズのような市販の膣潤滑モイスチャライザーを使用すると、 通常3日間ほどは内側の痒みを軽減でき、外側の痒みに対しては医師にエストロゲンのクリームを処方してもらうといい(膣の乾燥が性生活に影響を及ぼしている場合は、潤滑ゼリーを利用するだけでも効果があることを知っておこう)

妊娠によって膣の痒みや乾燥が現れる場合もある。それはどうして? 妊娠中の一般的なホルモンの変化は膣内のpHバランスを乱す可能性がある。これが、妊娠中に膣カンジタ症を繰り返し発症してしまう理由なのだとか。