男性も悩む“更年期障害” 疲れを感じる・不安になりやすい…症状と対処法 「一人で悩まずに泌尿器科を受診して」
男性でも更年期症状に悩む人が少なくないことを紹介。身体的症状と精神的症状の例を挙げて解説。
男性更年期障害の症状や診療内容を医師のコメントを通じて紹介。男性ホルモンの低下が原因であり、食事や生活習慣の改善が重要。
男性の更年期障害について理解が進むことの重要性を強調。
更年期障害というと、女性のイメージを持つ人も多いかと思いますが、男性でも更年期症状に悩む人は少なくないようです。
「男性更年期障害」、もしかしたら自分が、あるいは家族がという方もいらっしゃるかもしれません。主な症状を見てみましょう。
(山内彩加アナウンサー)
厚生労働省によりますと、こういった症状があるそうです。
まず身体的な症状はというと「関節・筋肉の痛み」「疲れを感じる」「発汗・のぼせ」「眠れない」といったものです。
次に精神的な症状としては「イライラする」「不安になりやすい」「憂うつな気分になる」「ピークが過ぎたと感じる」。
また「性的能力の衰え」や「性欲の低下」といった症状に悩まされる方も多いそうです。
こうして見てみると、女性の更年期障害でも「発汗・のぼせ」「イライラする」など似た症状もありますから、女性が気付いて男性に「更年期障害なんじゃないの」って声を掛けるケースもあるかもしれませんね。
■男性の更年期障害「一人で悩まないで」
(大石邦彦アンカーマン)
私も気になったので、名古屋市千種区にある泌尿器科の「ゆうクリニック」で伊藤裕一院長にうかがってみました。
「1か月の患者数は、どのくらいですか」と聞いたところ、1か月全体の患者数が1700人なのに対して、男性更年期障害の患者さんは100人。
多いなと思いました。
受診した経緯はというと「パートナーに言われたから」「ネットで調べて自覚症状と照らし合わせて」気付いたと。
では「気を付けることは何ですか」と聞きましたら、男性ホルモンの低下が男性更年期障害の原因ということですから男性ホルモンを増やすことなんですね。
食べ物で見ていくと「タンパク質」と「ビタミン類」を多くとってくださいということです。その他、ストレスも原因ということですから「ストレスフリーの生活」をしてください。
さらには「筋トレ」。筋トレをすることで男性ホルモンは増えるのだそうです。
治療法としては漢方などもありますけれども、効果的なのは「男性ホルモンの注射」などだそうです。
何より自覚症状があった場合は「一人で悩まずに泌尿器科を受診して」と伊藤院長は話していました。
(柳沢アナウンサー)
男性の更年期障害は誰にでも起こりうることなので、皆さんの理解が広がっていくといいですね。