「原付は排気量以上の喜びを与えてくれる」永遠の分解小僧 缶コーヒーさんのバイクライフ

AI要約

機械好きな幼少期から始まり、自転車、そしてオートバイへと興味を広げてきた缶コーヒーさん。彼がスーパーカブ50からオートバイライフに目覚めるまでの道のりを熱く語る。

39mm径の円筒形のエンジンに魅了され、公道を走る喜びを覚えた缶コーヒーさん。オートバイとの出会いが彼にとっての転機となった。

自分の手で整備する楽しさや道路交通法に触れた意義から、オートバイへの情熱がさらに高まる缶コーヒーさん。機械の魅力に取り憑かれた彼のバイクライフを垣間見る。

「原付は排気量以上の喜びを与えてくれる」永遠の分解小僧 缶コーヒーさんのバイクライフ

ライダーの数だけバイクに対する向き合い方も、バイクライフの楽しみ方も違うハズ。そんなひとりひとりのこだわりをリレー形式で語ってもらう連載企画。第8回はスーパーカブで原付の面白さに目覚め、現在ではレアな旧車、ブリジストンBS50を所有するようになった缶コーヒーさんだ。

初めまして、缶コーヒーです。よく愛飲していたことからそう名乗っております。なんのことはないただのオートバイマニアです。さまざまな方を経由して私のところまで来たタスキ、これまでの方々と比べて見劣りするのではと大変恐縮ですが、私のバイクライフから、オートバイという機械の魅力について、私の感じていることを書かせていただきます。

幼少期から機械好きで、それはもう目に付くものを手あたり次第に分解していたぐらい。元に戻せなくなった思い出は数え切れないほどです(苦笑)。ラジコン、ミニ四駆などのホビーはもちろんのこと、ラジオやアンプといったオーディオ等がお気に入りでした。

そんな分解小僧が成長するにつれて、手を伸ばすようになったのが自転車でした。それまで触れてきたものと大きく違った点は「人が乗れる」こと。「自身で締めたネジで構成された機械に跨り、実際に走行することができる」といった乗り物の基本が、当時の私にとっては新鮮でした。部品を付けたり外したり、付け忘れたり余計に付けたり…整備した結果に一喜一憂と、中学校から帰ってきてはそんなことを繰り返してましたネ。

オートバイとの付き合いは、自動車免許を取得した20歳の頃から。高校生のときに目にした、カブエンジンのミニマムさがなぜか自分の琴線に触れて、くたびれたスーパーカブ50を友人づてで手に入れたのが始まりです。

「人が乗れる」ことに加えて、「エンジン」が搭載されていることに心躍りましたヨ。それもたった39mm径の円筒形の部品が、自転車以上の速度を与えてくれる…その体験と機構に感動しっぱなしでした。

学生だった私にとって、道路交通法をもとに成り立っている「公道」という社会に属したという実感が得られたことも転機でした。大人に近づいたような気がして誇らしく思ったことを、今でも覚えていますネ。