やっぱりお米がありません!手取り月19万円・1人暮らしの25歳サラリーマン「ランチは手作りおにぎり2個」で頑張るも、米不足で「東京生活」に限界
米がないと騒がれ始めて2週間ほど。都市部のスーパーでは品切れ状態が続き、若者の生活にも影響が出始めている。
大都市で1人暮らしの若者は、住居費や生活費の中で食料が大きな支出項目であり、米不足は生活に直接影響を与える。
統計を元にすると、1人暮らし男性の平均支出は1ヵ月に約17万円であり、住居費や食料費が大部分を占めていることがわかる。
米がないと騒がれ始めて2週間ほど。「米をゲット」という声も聞こえてくるものの、特に都市部のスーパーでは品切れ状態が続いています。そんななか、今回の米不足で大都会での暮らしに限界を感じる若者の姿も。
――やはり、お米が……ない
肩を落とす会社員の斉藤和樹さん(仮名・25歳)。「米不足」がトレンドワードになって2週間ほど。SNSには「米、あるぞ!」などと、スーパーに平積みされたお米の写真をみることもありますが、少なくとも斉藤さんの近所のスーパーやドラッグストアでは、いつ行っても米売り場の棚はすっからかん。お米を求めてさまざまなスーパーをまわっても状況はどこも同じ。とうとう、自宅にあった米も尽きてしまい、米なしの生活がスタートしたといいます。
斉藤さんは、大学から上京し1人暮らし。今は東京・中野の1Kのアパートで1人暮らし。月収は26万円、手取りで20.1万円ほど。それに対し家賃は7万円ほどで、家計は毎月カツカツだといいます。
総務省統計局『小売物価統計調査』によると、民営借家の平均家賃は、全国平均4,494円/畳。東京区部に限ると9,747円/畳。斉藤さんの借りている1Kのアパートは25平米ほど。物価調査から計算すると、25平米で7.3万円なので、斉藤さんが借りているアパートは、平均よりは安いといえそうです。
また総務省『家計調査家計収支編2023年平均』によると、34歳未満男性、1人暮らしの平均支出は、1ヵ月で16万8,797円。住居費が3.6万円と低いのは、持ち家の人も含むから。民間借家に限ると(全年齢、男女)の場合は、1ヵ月の支出は18万9,252円。そのうち家賃にあたる住居費は5万3,691円。東京の家賃と比べると安いものの、1人暮らしにおいては、大きな出費であることに変わりはないようです。
【1人暮らし男子の1ヵ月の支出】
消費支出…16万8,797円
(内訳)
食料…4万2,747円
住居…3万6,289円
光熱・水道…9,161円
家具・家事用品…4,998円
被服及び履物…5,735円
保健医療…4,113円
交通・通信…2万0,838円
教育…7円
教養娯楽…2万5,907円
その他の消費支出…19,004円
※34歳未満/勤労男性の場合