悠仁さま「進学に向けた勉学の大切な時期」でも続く秋篠宮家と宮内庁の軋轢【秋篠宮家の学校選び】
秋篠宮家と宮内庁の意思疎通が図れていない問題や悠仁さまの成年式の日程が未定であることなどが取り上げられている。
秋篠宮さまの関与の少なさが皇族の学校選びや宮内庁とのコミュニケーションに影響を与えており、秋篠宮家との関係が変化していることが明らかにされている。
現在の秋篠宮さまは自己の考えをあまり表に出さず、悠仁さまに対してもこれが影響を与えていると指摘されている。
【秋篠宮家の学校選び】#28
「どこまでいっても秋篠宮家と宮内庁のギクシャクが直らない」と嘆くのは同庁OB。悠仁さまが目指す東大や筑波大の推薦入試を目前にしながら、両者は意思疎通が図れていないという。
9月6日、筑波大付属高校3年の悠仁さまは18歳の誕生日を迎える。2年前に民法が改正され、同年齢で成年となる最初の皇族となる。男性皇族の場合、天皇が冠を授ける成年式を行う。徳仁天皇も秋篠宮さまも20歳の誕生日当日に式に臨んだ。
■成年式は高校卒業後に…
これまでは全員が大学在学中だったが、高校生で迎えるのは初めてのケース。秋篠宮家をサポートする宮内庁皇嗣職は「進学に向けての勉学に励まれる大切な時期」だとして、悠仁さまの成年式は高校卒業後に執り行うとしているが、その日程はいまだ決まっていない。進んでいるのは式に使われる冠の製作(費用約258万円)だけだ。
「皇族の定番コースの学習院を悠仁さまが避けてから、宮内庁としては今までの経験が一切、役に立たなくなってしまった。秋篠宮家とのコミュニケーションがより重要になっているのに、それが思うようにできていない」
前出の宮内庁OBはその原因のひとつとして「父・秋篠宮さまの関与の少なさ」を挙げる。学校選びから宮内庁への注文まで紀子さま任せになっているというのだ。
「悠仁さまが幼い頃はたびたび皇居を訪れ現上皇と会い、将来の天皇としての意識を植えつけようとしていた。しかし、これまで通ったお茶の水女子大付属や筑波大付属といった難関の学校に行かせたいといった意識は秋篠宮さまにはなく、本人の自主性や紀子さまに委ねてきた」
出すぎたパフォーマンスを嫌う秋篠宮さまだが、かつては違った。皇太子当時の兄の徳仁天皇について言及することも。今から20年前、徳仁さまが記者会見で「(周囲で)雅子の人格を否定するような動きがあった」と述べた時のことだ。
「天皇陛下(現上皇)と相談した上で話すべきだったと秋篠宮さまは暗に兄を批判した。ただ、その反響があまりに大きく、以降、秋篠宮さまが自分の考えを発信する機会は減っていった」
こう振り返るベテランの皇室記者は、現在の秋篠宮さまは自分の殻に閉じこもっているように映るという。
「眞子さんと小室圭さんの婚約以降に発覚したトラブルのショックがあまりに大きく、本音を口にされることもほとんどなくなった」
悠仁さまについてはなおさら。会見で大学に関する質問があっても「本人が何をしたいかが一番大事」と語るだけだ。
「宮内庁にも本当の気持ちを打ち明ける相手がおらず、さまざまな準備が滞っている」と同庁OB。
「側近トップの皇嗣職大夫が一番の相談相手になるべきだが、紀子さまに対しても含め、そうなっていない」と心配する。現在皇嗣職大夫を務める吉田尚正氏は灘高校→東大法→警察官僚のエリート。しかも灘高時代はクイズ番組にも出演した頭の柔らかさも持つ。悠仁さまが東大を目指しているのなら格好のアドバイザーになるはずなのだが……。
(田中幾太郎/ジャーナリスト)