【二度寝は健康に影響する?】睡眠の専門家に聞いてみた!

AI要約

二度寝について、健康への影響や正しいやり方について解説。平日と休日の二度寝の違いも紹介。

睡眠不足を感じている場合、休日にたくさん眠ることがおすすめ。しかし、生活リズムを損ねないためには注意が必要。

金曜の夜に早く寝ることや、休日の二度寝で睡眠を補う方法も提案されている。

【二度寝は健康に影響する?】睡眠の専門家に聞いてみた!

目覚ましが鳴っても、ついやってしまう二度寝。誰もが至福を感じる瞬間だけど、そもそも二度寝って毎朝のように繰り返していても問題ないの? 健康に影響はない? 意外と知られていない、二度寝の真相を深掘りしていきます!

東京疲労・睡眠クリニック院長

二度寝をすると、なんとなく感じてしまう後ろめたさ。そもそも二度寝ってしてもいいの? 正しい二度寝の仕方はある? 平日と休日、それぞれの“二度寝の流儀”をレクチャー!

梶本修身先生

二度寝というのは、“睡眠の量や質に満足できていないこと”と、“時間的に二度寝ができる状況”が重なったときに、はじめて成立するものです。ただし平日は、どんなに眠くても通勤や通学をしなければならず、社会的要因によって許されないという人がほとんど。クビにならないためには、諦めて起きるしかありません(笑)。二度寝をしても大きなデメリットがあるわけではないので、時間が許すのであれば5分でも20分でも、どれだけの時間二度寝をしてもとくに問題はありませんよ。

梶本修身先生

寝だめをすることはできませんが、普段から睡眠不足を感じているのなら、休日はたくさん眠ったほうがいい、というのが医学的な見解。たとえば、平日は5時間しか眠れていない人が休日に7時間寝て、日々の不足分を取り返すというのは、体にも脳にも良いことです。ただし、朝起きる時間が遅くなると、休日の夜に眠りにくくなってしまう。なので、理想は金曜の夜に早く寝ること。いつもより2時間早く寝て、土曜の朝はいつも通りの時刻に起きれば、足りていない睡眠も補えるし、夜もきちんと眠れるようになり、生活リズムがくずれることがありません。

とはいえ、金曜や休日前の夜は、飲みにいったり趣味にいそしんだり、一週間の中でもっともプライベートを充実させたいタイミング。現実的には、実践するのが難しそう……。

梶本修身先生

そこが医学的観点と社会のズレ。ほとんどの人は金曜の夜9時には寝ませんよね(笑)。そのときは、土曜の朝に二度寝すればいいんです。体内時計が働いているのでいつもと同じ時刻に目覚めるかもしれないけれど、再び眠ってもOK。疲れていて眠りたい欲求がある中で、無理やり起きるほうが間違い。それは研究データでも証明されています。ただし先述の通り、その日の晩に眠れなくなってしまうと翌日困るので、二度寝したとしても、2時間以上は起床時間を後ろにずらさないほうがいい。2時間以上ずれると時差ボケがひどくなり、正常なリズムに戻すのが大変になります。