空白地域を減らす!地域関係なく助けを待っている人のため…少しでも早く駆けつけるように奮闘【アスヨク!】

AI要約

三重県津市にある消防署では、猛暑の中で救急隊の出動件数が急増している。

救急救命士の小野麻衣さんが発案した「機動的救急隊M.O.A」が、管轄を越えて空白地域に対応する特殊な救急隊として活躍している。

小野さんは多くの命を救うためにM.O.Aを設立し、空白地域で待つ人々のために迅速な救助活動を行っている。

空白地域を減らす!地域関係なく助けを待っている人のため…少しでも早く駆けつけるように奮闘【アスヨク!】

三重県津市にある消防署。連日の猛暑もあり、救急隊の出動件数が最も多い時期を迎えています。

アナウンス:

ただいま南分署管内、救急通報。

救急隊:

救急車、左曲がります。このまま左曲がります。

その中で、日々 人命救助に当たっているのが救急救命士の小野麻衣(おの・まい)さんです。

小野麻衣さん:

救急出動が重なることによって、すぐに来てほしい救急車がなかなか到着しないという現状が生まれている。

そこで、小野さんが発案し発足したのが「機動的救急隊M.O.A(モア)」。管轄を持たない特殊な救急隊です。

小野麻衣さん:

(M.O.Aは)担当の区域というものがないので、機動的に動けるというところが他の救急隊とは違うところかなという感じです。

通常、出動要請があると管轄地域の救急隊が対応しますが、すでに出動中の場合は、隣接する地域の救急隊が駆け付けることになります。

そこで、生まれてしまうのが救急隊がいない“空白地域”です。「M.O.A(モア)」は、こうした“空白地域”に、管轄を越えて、駆け付けることができる救急隊なのです。

小野さんは「救急出動が増加している以上、(“空白地域”は)どうしても避けられない事態。指令を聞きながら、この地域が空白になりそうだというのは、ずっと頭の中に入れている」と話します。

出産をきっかけに、約13年間、救急の現場から離れていた小野さん。それでも“多くの命を救いたい”という強い思いから空白地域を減らすため「M.O.A」を作りました。

小野麻衣さん:

今後も救急車の出動件数というものは、増加していきますので、M.O.Aとして、さらに1分1秒でも早く皆さんの元に到着できるように尽力していけたらなと思っています。

空白地域で助けを待っている人のために、少しでも早く駆けつけることができるよう、奮闘する小野さんの活動はあすも続きます。

(「イット!」8月21日放送より)