水深30センチでもエンジンが…。運転中に突然のゲリラ豪雨、JAFに聞いた「安全な対策」

AI要約

ゲリラ豪雨に遭遇した際の恐怖と対処法について述べられている。突然の雨と冠水した道路での遭遇が詳細に描かれている。

最近のゲリラ豪雨の特徴や、運転中に起こる予想外の状況に対する疑問や不安が説明されている。

明るい時間帯や夜間のゲリラ豪雨での視界の違い、冠水した道路での車の停止に関する体験が語られている。

水深30センチでもエンジンが…。運転中に突然のゲリラ豪雨、JAFに聞いた「安全な対策」

「えーーーっ?? このまま進むの? 大丈夫なのーー!?」

車運転中に突然降り出した雨。空も瞬く間に黒くなってきた。またもゲリラ豪雨の襲撃だ。この夏、ゲリラ豪雨に何度遭遇したことだろうか……。雨脚が強くなる前に帰宅せねば、と車を走らせるが、そう思った途端に雨脚は強くなる。稲光も止まらない……。雨粒は大きく、フロントガラスや車の屋根に小石を落としたようにものすごい音を立てて雨が降り注ぐ。ワイパーを最大限に早くしても雨量のほうが多すぎて追いつかない。前がよく見えず、それに加えて対向車からも絶え間なく水しぶきがかかり続ける。

その水しぶきの量に道路が冠水し始めていることに初めて気づいた……。私はこのとき、井の頭通りを走行中で、中央分離帯がある交差点にさしかかったときに、対向車線の片側が大きく冠水していて、水をかき分けながら、まるでボートのように進む車が見えた……。え……、どうする……!?

これは8月7日夕方に遭遇したゲリラ豪雨での出来事だ。このとき、埼玉から多摩地域を中心に猛烈な雷雨が発生。埼玉県では1時間に100ミリを超える雨が降り、「記録的短時間大雨情報」が発令された。そして、8月21日にも東京都と埼玉県で局地的に1時間に約100ミリ以上の雨が降り、「記録的短時間大雨情報」を発表。東京23区に「記録的短時間大雨情報」が発令されたのはなんと6年ぶりだという。新宿ではマンホールが吹き飛び、代々木駅に向かう通りにあるアンダーパスは冠水。六本木通り、麻布十番、表参道も一部川のようになった……。

ニュースでゲリラ豪雨報道を見ていると、冠水した道路で動けなくなっている車などの様子がよく出てくる。「なんであんなところに突っ込んでしまうんだろう?」と思っていた。SNSなどでも「冠水しているのに運転するなんて」という声が多いが、実際運転中にゲリラ豪雨に遭遇すると、想像していたものと違う状態と恐怖に襲われる。

冒頭にも記したが、最近のゲリラ豪雨は突然降り出して、すぐにとんでもない勢いにななる。まさに想定外だ。しかも激しく雨が降っていることはわかっても、どれぐら道路がどれぐらい冠水しているかは把握しにくい。激しい雨で視野が曇り、前方の車の存在は把握できるものの、路面の状態まではしっかり見ることができなくなる。さらに対向車からも水しぶきがかかり続け視野が遮られ、さらに走る路面は激しく波立っていて、対向車線の状況も把握できなくなってしまうのだ。

8月7日ゲリラ豪雨に遭遇したのは、17時頃だったのでまだ明るい時間帯だったが、それでも通常の雨のときとゲリラ豪雨時の視野はまったく異なることがわかった。8月19日は20時頃の帰宅時にもゲリラ豪雨に遭遇したが、夜間になるとさらに周りの状況はわかりにくくなる。フロントガラスで見える範囲がとても狭く感じられ、道路の端に車を停車させようと思っても、道路の端が冠水しているのか、していないのかよく見えず、躊躇してしまうこともあった。