「親父が夢中になるわけだ…」ガンダム0083の強襲揚陸艦アルビオンをレゴで再現!何体ものMSを格納できる圧倒的規模感がすごい

AI要約

LEGOファンのPEN2ndさんが機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYに登場する艦艇・アルビオンを製作し、SNSに投稿した経緯を紹介。

PEN2ndさんが製作過程で格納庫の開閉時に内部の作り込みに注力し、苦労したポイントについて語る。

製作過程で楽しかった部分や特に気に入っているポイント、この作品を通じて得た学びについて述べられている。

「親父が夢中になるわけだ…」ガンダム0083の強襲揚陸艦アルビオンをレゴで再現!何体ものMSを格納できる圧倒的規模感がすごい

“推し活”を応援するトレンドメディア「Fandomplus」では、編集部が衝撃を受けたホビーの作例を連載で紹介。本稿では「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」に登場する艦艇・アルビオンを製作し、SNSに投稿した・PEN2nd(@PEN2ndLEGOfan1)さんにインタビューを実施。製作にいたる経緯や、製作過程で苦労したポイント、この作品を通じて学んだことなどを振り返ってもらった。

■格納庫の開閉時に見える内部の作り込みにも注目!

――こちらのアルビオンは、どのような経緯で製作されることになったのでしょう?

【PEN2nd】ガンプラって、モビルスーツはいっぱい商品化されるんですけど、戦艦はあまり出ないんですよね。商品化されることはあっても、縮尺は1/1700とかのスケールで、それだとモビルスーツは豆粒サイズになってしまっておもしろくないんです。モビルスーツも船も、アニメで観たままのスケールで再現したいなって。とはいえ、1/144でそれができるかというと、現実的でないことも理解はしていて……。

ただ、「FW GUNDAM CONVERGE」の食玩って、だいたい1/300くらいのサイズ感なんです。これなら数百メートルの船でも1メートルくらいになりますし、1メートルのガンプラフルスクラッチは無理でもLEGOなら何とかなるぞと。それで、一番好きな作品である「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」のアルビオンとGPシリーズを作ってやろうと思ったわけです。

――製作過程で最も難しかった部分を教えてください。

【PEN2nd】CONVERGEとサイズを合わせたので、せっかくならアルビオンのコアファイターデッキとモビルスーツ格納庫(木馬でいう前脚にあたる部分)にはCONVERGEが搭載できるようにしようと思いました。ただ、これがかなり大変でして……。CONVERGEってデフォルメされているので、身長のわりにはかなり体積があるんです。前脚に格納庫を作って中空にしようとすると、内外壁をめちゃくちゃ薄く作らないといけない。でもカパッと開けたら「内側は手抜きでございッ」ってのは嫌だったので、ディテールや質感にもこだわりました。格納庫を簡単に開け閉めできるアクセス性と強度を両立しながら、見た目もこだわるというのは、かなりの試行錯誤でした。しかも宇宙船なので、下から見ても気を抜けないデザインになるよう気をつけています。

――本作を手掛けるうえで楽しかった部分は何でしたか?

【PEN2nd】アルビオンのメカデザインはマクロスでも有名な河森正治さんですが、そのデザイン画を正確に再現するのではなく、自分でディテールをつけ足したり、プロポーションをいじったりしています。「STAR WARS」に出てくる宇宙船のイメージで、のっぺりしている部分とメカメカしい部分のメリハリをつけていくところは楽しかったです。

――この作品で特に気に入っているポイントは?

【PEN2nd】可動部がいくつかあるのですが、モビルスーツカタパルトとメガ粒子砲です。モビルスーツカタパルトは、めちゃくちゃこだわっています。アニメのオープニングから1分くらいのところで、アルビオンの左肩のところの天板が2つに割れて跳ね上がり、肩から二の腕の部分がせり上がるとともに折り畳まれていたカタパルトが展開。進路ができ上がって、GP-01が出撃するという、めちゃくちゃカッコいいシーンがあるんです。この動きを完全に再現してみました。

二の腕がせり上がるとこで、艦の内部が少し見えるんですが、ちゃんと内部もパイプなどを作り込んでいるので、手抜きはいっさいありません。メガ粒子砲もちゃんと作っていて、黄色のシールドが開いて、中からメガ粒子砲が出てきます。シナプス艦長がパサロフ大尉に命じて発射するシーンは何度もブンドドしました(笑)。

――この作品を通して、新しい発見や学びはありましたか?

【PEN2nd】アニメの中のものをそのまま立体にしようとすると嘘がありますし、目標とするサイズ感と素材によって、表面の質感やディテールの最適解は違ってくる……ということを学びました。これを作って以降、ほかの方が作られた大きい立体物を拝見する際は、感じ方や注目するポイントが大きく変わったように思います。

取材・文=ソムタム田井

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