【真夏のエアコン不調】エアコン冷え、寒暖差疲労、自律神経の乱れ……防ぐ方法

AI要約

エアコンの使い方を間違うと健康に悪影響を及ぼすことがある。対策として、パジャマを着る、寝室を分ける、入浴する、朝一の白湯を飲む、運動を取り入れることが有効。

エアコン冷えによる不調を軽減するための簡単な方法を紹介。

正しい使い方や注意点を理解し、健康に配慮した生活を心がけることが大切。

【真夏のエアコン不調】エアコン冷え、寒暖差疲労、自律神経の乱れ……防ぐ方法

酷暑の今年も手放せないエアコンですが、使い方を間違ってしまうと、だるさや不眠、頭痛、肩こり、イライラなど、多くの不調の原因に。そこで、簡単に取り入れられる対策を「寒暖差外来」で話題のドクターが徹底解説!

せたがや内科・神経内科クリニック 院長

■長袖&長ズボンのパジャマを着る

「睡眠時に冷えを感じるなら、大前提として、半袖&半ズボンは避けること。長袖&長ズボンのパジャマに替えただけで冷えにくくなります。首にタオルなどを巻いて寝るのも『エアコン冷え』対策としておすすめ。『足元が冷えるから靴下を履く』という方がいますが、足は熱を放出する部分なので素足のままでいるほうが◎」

「パートナーやお子さんなど一緒に寝る人とエアコンの設定温度が異なり、冷えを感じる場合には、寝室を分けるのが理想的です。やむを得ず、同部屋で過ごす場合は、厚手の毛布を使うなど、かけるもので調整を」

「気温が高くなるとパパッとシャワーだけで終える方も多いと思います。ですが、エアコンで冷え切った体を芯から温めるために入浴はとても効果的です。40℃くらいのお湯に首まで10~15分くらい浸かりましょう。時間がなければ5分でもOK。入浴でポカポカと温まった体温が下がるときに眠りのスイッチが入るので、布団に入る90分くらい前に入浴をすると理想的です」

「朝は脱水症状になっているので水分を摂ることを習慣にするべきなのですが、常温の水よりも温かいほうが内臓の温まりがよいと言われています。“エアコン冷え”で陥りやすい胃腸の不調を予防する意味でも効果的です。“朝一の白湯”を習慣化した患者さんからは、お通じがよくなったという声も。腸と脳は、“腸脳相関”といって血管や自律神経を介してつながっているため、腸内環境がよくなると脳にもいい影響が。そうなれば、おのずとメンタル面でもいいことがある可能性は高くなるでしょう」

「エアコン環境に長くいて体が冷えきっていると外に出ても汗が出にくくなることがあります。そうなると体内に熱がこもり、体調を崩す原因に。週に2~3回、30分程度のウォーキングやランニングを行うことが汗がでやすい体質づくりのカギになります。わざわざ時間を取らなくても、駅までのバスをやめてあるく、社内ではエレベーターを使わない、車移動の回数を減らすなど、日常的な移動でうまく徒歩を取り入れると長続きするコツになるのでは」

イラスト/香川尚子 取材・文/金子優子

Edited by 沈 晨棟