知人にシルビアを貸したら…解体→売却の暴挙に絶句 「警察の対応にも不信感」泣き寝入りしかない?

AI要約

善意で貸し出した車が無断で解体され、売却されるという衝撃の事件がSNS上で話題に。被害に遭ったオーナーの男性は、知人に複数の希少な国産車を貸し出したが、無断で解体され売られてしまった。

解体された車の所有物が返却されず、高額で取引されるパーツが失われている。被害届を提出した男性は、友人からも同様の被害続出と知り、深い悔しさを募らせる。

解体事件を目撃し警察に通報した友人は、現場の無惨さと警察の対応に疑念を持つ。車愛好家からは、車両盗難に対する厳罰化を訴える声が上がっている。

知人にシルビアを貸したら…解体→売却の暴挙に絶句 「警察の対応にも不信感」泣き寝入りしかない?

 善意で車を貸し出したところ、勝手に解体され売却されてしまった……。SNS上に投稿された写真には、希少な国産車がバラバラに解体され、完全にスクラップとなってしまった様子が収められている。話題を呼んだ衝撃の投稿、一体何があったのか。被害に遭ったオーナーの男性と発見者の友人に話を聞いた。

「当人の親に、とうとう無断でボディカットされた…当人の親にはこれはオレの所有物だとは直接伝えたのに…価値の解る息子が無断でパーツを外し、売りさばき 価値の解らない親父が無断で解体する 自分達さえ良ければ何やっても許されるという思考回路を持っている最悪な親子だ もう知らん」

 7月26日、SNS上に悲痛な投稿を行ったのは、栃木で車関係の仕事を営む男性。モータースポーツのドリフト競技を趣味とする男性は、4年ほど前、車仲間の1人だった知人から「チームのみんなで遊べる車を作りたいから、車を貸してくれないか?」と持ち掛けられ、普段使っていなかったS15シルビア、S14シルビア、31セフィーロという希少な国産車3台を貸し出したという。

 しかし、知人は男性に許可なく無断で塗装を塗り替え。男性が車を返却するよう伝えると、「あのシルビアはもうないから。てっきり取りに来たのかと思った」「ちょっと前に、外人に何台か車を売ったから、その時に一緒に持っていかれたかも。普段は鍵もつけっぱなしだから」と衝撃の事実を告げられたという。

 激怒した男性が車の弁償を要求したところ、知人は一度は同意したもののその後音信不通に。友人からの知らせで男性が保管場所に様子を見に行くと、残る2台は解体され、エンジンやミッションなど高値で取引される部品やアルミホイールなどがなくなっていたという。

「そこで初めて、自分の所有している車が車両盗難の被害に遭っていたと悟りました。また、その知人から被害を受けている人が次々に出てきて、私以外にも同様の手口で車を売りさばいていたことが分かりました」

 男性は所轄の警察署に被害届を提出。現在は警察を通してやり取りをしているが、その後も知人による車両の解体は進んでおり、解決には至っていないのが現状だ。

「人の所有物を売りさばいたりする人間ですから、もう盗まれたものは帰ってはこないと思いますし、弁償する能力もないですから泣き寝入りになるでしょう。同じ趣味で知り合い、長きに渡って一緒に過ごしていた人間でもこうしたことが起きてしまったことに、自分の認識の甘さを深く反省をしています。1人でも多くの人に知ってもらい、自分のような痛みを味わってもらいたくない」

 解体の現場を最初に発見し、警察に通報した男性の友人が言葉を継ぐ。

「昨今、国産高級車やオートバイ、国産スポーツカーの盗難事件が増えていますが、今回被害に遭った日産シルビアは車両も部品も価格が高騰し、乗りたくても乗れない人がいる希少な車です。その部品を剥ぎ取り売り払って、最後には無惨に切断してしまうなど、ありえない行為。ましてや同じチームで走っていた仲間から預かった車を、私利私欲のために無断で解体し金にするなど言語道断だと思います。現場に呼んで詳細を伝えたのに現場保存もしない、被害者に連絡もせず事情を聴こうともしない警察の対応にも不信感しかありません」

 希少な愛車を解体され、売却された悲しみは計り知れない。車愛好家からは、車両盗難の厳罰化を求める声が高まっている。