28歳会社員ですが、トヨタの「ハイラックス」がどうしても欲しいです。年収300万円ですが、400万円もする新車を「ローン」で購入できますか?

AI要約

ハイラックスはトヨタのピックアップトラックで、年収300万円の人が新車を購入するのは難しい

マイカーローンを利用しても毎月の支払い負担が大きく、中古車もあまり安くならない

購入を考える場合は、年式や走行距離などの条件を妥協して安くする必要がある

28歳会社員ですが、トヨタの「ハイラックス」がどうしても欲しいです。年収300万円ですが、400万円もする新車を「ローン」で購入できますか?

今や日本でミニバンと同じくらい人気のジャンルになった「SUV」。そのなかでも数少ないピックアップトラックとして知られているトヨタのハイラックスを年収300万円で購入することはできるのでしょうか。

本記事では年収300万円の人はハイラックスを購入できるか、「新車」「中古車」でシミュレーションしてみました。

ハイラックスは1968年に誕生した、トヨタのピックアップトラックです。「2.4L直4ディーゼルエンジン」「パートタイム4WD」を搭載する本格的オフローダーとして人気を博しています。

そんなハイラックスの車両本体価格には3つのグレードがあります。中間グレードにあたるZ“GR SPORT”の車両本体価格は431万2000円で、税金と諸費用を加えると支払総額は442万2500円です(2024年7月22日時点)。

年収300万円の人の場合、手取りが収入の80%と仮定すると240万円なので、新車を購入すると1年間の手取り年収の2倍近い金額を支払うことになります。現金一括払いが困難な場合、金融機関のマイカーローンを利用することになるでしょう。

JAバンクのマイカーローンを金利年3.0%・借り入れ期間10年で借りた場合、450万円を借りてハイラックスを新車で購入すると毎月の返済額は約4万3500円、返済総額は約521万円です。

手取り年収240万円の人で賞与が年2回20万円ずつ支給されているとすると、毎月の手取りは約16万7000円と計算できます。一人暮らしで家賃が5万円と仮定すると残りは約11万7000円しかなく、残ったお金の約37%をマイカーローンの返済に充てるのは、現実的に難しいでしょう。

新車でハイラックスの購入が難しいなら、ほかの方法も検討しましょう。例えば中古車を購入する方法もあります。ただ、日本で数少ないピックアップトラックという特徴やSUV人気などがあり、中古車市場でもあまり値下がりしていません。

中古車は装備によっても車両本体価格は大きく変わりますが、「2020年式」「走行距離2万7000km」という条件では車両本体価格が385万円、支払総額が約399万円の商品が見つかりました(2024年7月20日時点)。

前述の新車購入と同じ条件でマイカーローンの毎月返済額を試算してみたところ、400万円を借りると毎月の返済額は約3万8500円、返済総額は約463万円です。毎月の支払負担はかなり下がったものの、手取りから家賃5万円を引いた残りの11万7000円の約33%を占める金額です。

中古なら「年式が古いもので妥協する」「走行距離が長いハイラックスを選ぶ」などの対策でもう少し安くなる可能性もありますが、いずれにしても年収300万円の人が購入するのは現実的ではないかもしれません。