【新NISAの疑問】教育資金や老後の備えに始める人が急増。そもそも、投資って本当に儲かるの?今さら聞けない初心者の疑問にFPがお答えします
2024年から始まった新NISAに関するアンケート結果や専門家のコメントを通じて、投資への関心や動機、リスクへの理解について考察された。
報道によると、2024年1~3月の新規口座開設件数が3.2倍となり、「たまひよ」アプリユーザーのアンケートでも半数以上が投資を行っていることが判明した。
ライフスタイルアドバイザーの前田菜穂子さんは、昭和時代からの預貯金の恩恵と現代の低金利の問題、そしてNISA制度のリスクと恩恵について解説し、投資への意識の変化について述べられた。
2024年から始まった新NISA。日本証券業協会によると2024年1~3月新規口座開設件数は、同年同期と比較して3.2倍※1となりました。「たまひよ」アプリユーザーのアンケートでも半数以上が「投資をやっている」と、回答。始めたキッカケのトップは「資産を増やしたい」でした。しかしNISAをすれば資産は増えるのでしょうか……。ライフスタイルアドバイザーで1級FP技能士の前田菜穂子さんに伺います。
Q. 【新NISAをしている方に伺います】興味をもったキッカケは何ですか? あてはまるものをすべてお選びください。
1位 資産を増やしたいと思ったから
2位 以前から株や投資をやっていたから
3位 家族や友人がやっていたから&勧められたから
4位 銀行の金利に不満があったから
5位 テレビやネットで知って興味をもったから
6位 銀行や証券会社などで勧められたから
7位 その他
Q. 【新NISAをしている方に伺います】始めた理由を教えてください。あてはまるものをすべてお選びください。
1位 子どもの教育費のため
老後の資金のため
3位 とにかく貯蓄を増やしたいから
4位 新NISAは非課税で低リスクだから
5位 お小遣いのため
6位 家族のレジャー費のため
7位 自分の趣味や娯楽費のため
8位 その他
NISAを始めた理由では、「子どもの教育費」「老後の資金」「とにかく貯金を増やしたい」がトップ3に。
「お小遣いのため」「レジャー費のため」「自分の趣味のため」など、娯楽や嗜好品が目的という人は圧倒的に少数派でした。
将来の収入に期待することができず、「手元にあるお金を1円でも増やしたい」とシビアな状況であることがわかります。
ライフスタイルアドバイザーで1級FP技能士の前田菜穂子さんに見解を聞きました。
「昭和の時代、日本は経済発展の恩恵を預貯金で受け取ることができました。
郵便局(現・ゆうちょ銀行)の定額貯金(3年以上)の金利は最高で8%でした。100万円預けたら10年後には219万円(税引前)になる計算です。
しかし今は金利0.11%(6月5日現在)。100万円を10年預けても101万円にしかなりません。
リスクのない投資はありません。これは大前提です。
しかし現代では、私たち自身がリスクとの付き合い方を知って行動しないと、恩恵を受け取ることができないことも事実なのです。
2001年以降、政府は『貯蓄から投資へ』のスローガンを掲げており、NISAなどの優遇制度は『これからはリスクを考えながら資産形成してください』という国からのメッセージなのです※2」
これまでFP前田菜穂子さんには、NISA口座の開設の仕方、金融機関(銀行、証券会社、ネット証券など)のそれぞれのメリット・デメリットなどについてや投資信託について、投資信託の選び方や投資の相場などの解説をいただきました。
今回は買い付けの基礎知識「新NISAの限度額」について聞きました。