低燃費タイヤに変えるとガソリン代が節約になると聞きました。ノーマルタイヤより2000円ほど高いそうですが、価格差は補えますか?

AI要約

低燃費タイヤについて、概要や違い、燃費向上効果などを詳細にまとめました。

低燃費タイヤの寿命や重量についても触れながら、ノーマルタイヤとの比較を行いました。

燃費の向上効果を考慮した場合、タイヤ代の価格差を上回る範囲でのガソリン代節約が可能であることを示しました。

低燃費タイヤに変えるとガソリン代が節約になると聞きました。ノーマルタイヤより2000円ほど高いそうですが、価格差は補えますか?

タイヤ交換を控えている人の中には、ノーマルタイヤから低燃費タイヤへの変更を検討している人がいるかもしれません。低燃費タイヤに履き替えるだけでガソリン代が節約になるなら、2000円ほど高くても変更しようか検討している人もいるでしょう。

今回はそんな低燃費タイヤについて、概要やノーマルタイヤとの違いをまとめました。低燃費タイヤに履き替えることでどのくらいガソリン代が変わるのかも計算していますので、ぜひ参考にしてください。

低燃費タイヤとは、その名の通り燃費の向上が期待できるタイヤのことです。一般社団法人日本自動車タイヤ協会によって定められたグレーディングシステムに則り、以下の基準を満たすタイヤが該当します。

・転がり抵抗性能の等級がA以上

・ウェットグリップ性能の等級がa~dの範囲内

低燃費タイヤの場合、専用のラベルが表記されているため、その部分を確認すれば間違えてしまうこともないでしょう。ただし、転がり抵抗係数が12.0以上、ウェットグリップ性能が110以下のタイヤは、制度対象外となる点に注意してください。

低燃費タイヤとノーマルタイヤの違いについて、まず考えられるのは燃費の部分でしょう。どのくらい燃費が向上するかはグレードによっても異なりますが、一般的には1%~5%ほどの燃費向上効果が見込めるようです。

また、寿命についても低燃費タイヤの方がよいと考えられています。ノーマルタイヤの寿命が走行距離3万キロまたは5年以内が交換時期とされているのに対して、低燃費タイヤは5万キロが目安になるようです。

重量についても低燃費タイヤの方が軽く作られているため、運搬する際やタイヤ交換をする際などの負担軽減にも期待できるでしょう。

低燃費タイヤとノーマルタイヤでどのくらいガソリン代が変わるのか気になる人のために、今回は以下の条件で試算を行いました。なお、タイヤの価格差は2000円を仮定しています。

・年間走行距離:1万キロメートル

・ガソリン代:170円/リットル

・平均燃費:1リッターあたり10キロメートル

・燃費向上効果:5%

この場合、ノーマルタイヤで走行した場合の年間のガソリン代は17万円となります。これに低燃費タイヤへ履き替えた際の効果を加味すると、8500円ほど安くなる見込みとなりました。

上記の条件であれば、タイヤ代に2000円の価格差があったとしても、年間走行距離が3000キロメートル程度までであれば燃費向上効果を得られると考えられます。

なお、低燃費タイヤのグレードによって、どのくらい燃費の向上効果が得られるか異なる点には注意が必要です。例えば上記の条件の場合、燃費向上効果が1%しか得られない場合は、タイヤの価格差を埋められず、履き替えが損になってしまうかもしれません。