「聖地ヨセミテ」に魅せられてvol.16 ソノラピークの山頂をかすめる10kmのループトレイルを満喫

AI要約

夏のカリフォルニアは猛暑で、湖やキャンプ場が家族連れで賑わっています。

ソノラピークを目指すトレイルを歩き、PCTハイカーとの出会いや風景の美しさを楽しみました。

途中で手作りランチを楽しんだり、急な獣道で迷ったりしながら、自然を満喫することができました。

「聖地ヨセミテ」に魅せられてvol.16 ソノラピークの山頂をかすめる10kmのループトレイルを満喫

夏真っ盛りです。今年のカリフォルニアは日本と同様に猛暑日が続いており、湖やキャンプ場は、涼を求める家族連れで賑わっています。さて、前回はソノラパスをご紹介しましたが、ソノラパスの北側にあるソノラピークを目指すトレイルを歩いてきましたので、そのレポートをお届けします。

ソノラピークは標高3494mの山で、今回のトレイルはその山頂を通る10kmほどのループトレイルです。ソノラパスの一番高いところからスタートし、トレイルヘッドの標高がすでに2900mもあり、森林限界でもあるため、最初から見晴らしがよいロケーションです。野草の花がよく咲いていて、荒れた地形とのコントラストが美しいです。

このソノラピークトレイルの半分くらいは、PCT(パシフィック・クレスト・トレイル)と重なっています。このため、今の時期ですと、かなりの確率でPCTハイカーに遭遇します。PCTはメキシコ国境からカナダ国境まで南北に縦走する長距離トレイルで、ハイカーはここに来るまでに1600km歩いている猛者ですので、その風貌ですぐにわかります。歩くのも速いので私などは軽々抜かれてしまいます。

昼過ぎに歩き始めたので、1時間程ですぐにお腹が空いて早々にランチタイム休憩です。家にあった袋ラーメンと炒め物の残り、これにアメリカで人気のスーパー「トレーダージョーズ」で見つけた冷凍の韓国おにぎりを添えたラーメンライス定食です。冷凍おにぎりは、そのまま持ってきて自然解凍すると保冷剤にもなってよいですね。

この地点ではまだ三分の一も歩いていません。早々にランチの片付けをして上っていきますと、火山風のごつごつした岩や軽石が現れてきて、火星風の景色が見られます。万年雪のパッチが近くに見えてきたところで、PCTから外れる分岐点に到達しました。PCTはよく整備されていて歩きやすいのですが、そこから外れると、急に獣道のようになります。ソノラパス近辺のトレイルあるあるなのですが、メジャーでないトレイルは、あまり手が入っていない上に、歩く人が少ないので荒れていて、道が途切れているところも多く、GPSがないと大体迷うことになります。