五輪期間中のパリは地下鉄運賃が通常の約2倍の4ユーロ(約632円)!人気のおにぎりは1個3ユーロ(474円)【パリオリンピック通信#2】

AI要約

パリの地下鉄について、オリンピック期間中の運賃値上げや新しく整備された14番線の利便性について述べられています。

地下鉄の運賃が通常の2倍に上がっていることや、10枚券カルネの購入制限による市民への影響が指摘されています。

外国人観光客向けのPasse Paris 2024など、運賃値上げによる影響への対策についても言及されています。

五輪期間中のパリは地下鉄運賃が通常の約2倍の4ユーロ(約632円)!人気のおにぎりは1個3ユーロ(474円)【パリオリンピック通信#2】

日本人選手の大活躍もあり、オリンピック、盛り上がってますね! そんな一大イベントを、現地の皆さんはどう受け入れているのでしょうか。フランス在住の日本人が見た、パリの街の様子を数回にわたってお送りします。第2回目は、地下鉄の料金の話題から、おにぎりブーム、聖火台の話題まで。

こんにちは。さて、今回はパリの物価、特に地下鉄について。オリンピックに関連して、値段が上がるものもあれば、もちろん変わらないものもあります。歴史的な円安もあり、円換算するとちょっとびっくりされることもあるかもしれませんね。

まずは地下鉄。オリンピックに合わせて、地下鉄はかなり整備されました。特に14番線は、北はサン・ドニ(サン・ドニ・プレイエル駅)、南はオルリー空港(主に国内線や欧州線が使われる空港)までつながりました。オルリー空港~パリ・リヨン駅(パリから南をつなぐTGVが出る駅)が約23分。

旅行者にとっては今まではオルリー空港からパリ市内まではタクシーかバスかRER(高速鉄道)のどれかで移動で不便だったのが、地下鉄1本で行けるようになりました。

ちなみに14番線は無人運転のため、“フランス名物”ストライキのときでも影響がないというのは旅行者には助かる点かもしれません(笑)。

ただし地下鉄の運賃はオリンピック期間中、7月20日から9月8日までの2か月弱(!)、通常の約2倍に上がっています。1枚券は2.15ユーロが4ユーロに。そして普段は割引になる10枚券カルネ(17.35ユーロ)は、この期間中は購入できなくなりました。

パリジャンにとってこれはとても痛い話です。前回、期間中はパリを離れる人が多いと書きましたが、このようにいろいろな規制から逃れるために出て行ったという理由も大きいかもしれませんね。

7月20日より前であれば10枚券カルネ(17.35ユーロ)は1人3セット(30枚)までは購入できるとのことでしたので、私も買いだめしました。

しかし家から出かけるとなれば、往復で少なくとも2枚は使うので、30枚で15往復しかできません。約2か月分で15往復、しかもバカンス期間中。家にじっとしている訳もなく、到底足りないと思います。

オリンピックを見にくる外国人の方は当然7月20日以降に来られるのでカルネも買えないので、セットPasse Paris 2024をあらかじめ使う日数を選んで購入しないといけません。例えば5日間で60ユーロのパスを買ったら、使い始める日から5日間は乗り放題になります。