キャセイ航空、運賃下落で減益

AI要約

香港のキャセイ・パシフィック航空は上半期の決算で純利益が前年比15%減少し、航空運賃の下落が影響したことが明らかになった。

好調な業績にも関わらず、短距離運賃の下落や長距離路線での価格の正常化が影響して利益が減少した。

キャセイ航空はこれからも投資を続け、エアバス機の購入などを含む10億香港ドルの計画を発表した。

キャセイ航空、運賃下落で減益

Lisa Barrington

[7日 ロイター] - 香港のキャセイ・パシフィック航空が7日発表した上半期(1─6月)決算は、株主帰属の純利益が前年同期比15%減の36億1300万香港ドルだった。航空運賃の下落が響いた。一方、業績は好調だったとして、中間配当を発表した。

パトリック・ヒーリー会長は声明で「上半期の好業績は主に、堅調な旅行需要の継続や貨物事業の底堅い業績によるものだ」とし、上半期の減益については「主に航空券の価格が正常化したため」と説明した。

ラビニア・ラウ最高顧客商務責任者(CCO)は記者団に、香港発の短距離運賃は昨年の高値から通常の水準まで下がってきていると述べた。多くの長距離路線でも、中国本土や香港からの需要が高い米国やカナダを除いて運賃が下落しており、20%超の値下がりもあると説明した。

また、キャセイ航空は7年間で1000億香港ドル(128億3000万ドル)の投資計画も発表。これにはエアバス「A330─900」30機購入も含まれる。新型コロナウイルス禍からの再建を続けつつ、新たな段階に入ると述べた。

ロナルド・ラム最高経営責任者(CEO)はこの投資は香港の航空ハブとしての拡大を支援するものとなると述べた。