40代、50代は保険の見直し時期です。「老後マネーがショートする人、お金が貯まりにくい人7つの特徴」

AI要約

老後マネーのために医療保険の重要性についてファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんが解説。

保険加入は必要な分だけ入ることが大切であり、公的医療保険制度の活用もポイント。

家計に余裕がない人ほど必要な保険を見極めて加入することが重要。

40代、50代は保険の見直し時期です。「老後マネーがショートする人、お金が貯まりにくい人7つの特徴」

ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんに、老後マネーを貯めるうえで大事なことを教えていただく連載。今回は、医療保険についてのお話。

「こんにちは。ファイナンシャルプランナーの黒田尚子です。今回は、病気になったときの経済的備えについてお話しします。

病気への備えといえば医療保険が思い浮かびます。皆さんは、医療保険に加入されていますか? 私のところに相談にいらっしゃる方にお伺いすると、皆さんほぼ入っていらっしゃいます。生命保険文化センターのデータでも、9割の人は何かしら医療保険や特約をつけて入っているという結果が出ています。

人はいつ病気になるか、どんな病気になるか予測ができません。そのため不安になってたくさんの保険に入っている方もいます。

でも、保険加入についての原則は『必要な分だけ』『必要な部分だけ』入ること。そのためには、以前連載した『50歳からお金が貯まる人になる8つのレッスン』の第2回でお話ししたように、自分が加入している社会保険は何なのか、どんな保障が受けられるのかということをまず調べ、大まかでいいので把握しておくことが大切です。

そして、いざというときはどこに問い合わせをしたらその保障を受けられるのかも知っておきましょう。

例えば公的医療保険制度では、高額な医療費がかかった場合には一定の自己負担額が戻ってくる『高額療養費制度』というものがあります。ただし、公的制度の多くはセルフサービス。自分がこの制度があることを知っていて、利用したいと申告して手続きをすることで、初めて使えるものも少なくありません。

日本はこのような申告主義の制度が多いので、制度について日頃から調べておきましょう。それがいざというとき、大きな助けとなります。

自分が入っている社会保険で受けられる保障内容を把握したら、それでは補えない部分については預貯金や民間の医療保険に入ることで不足分を補いましょう。

ただ保障内容が重複している場合や、たくさん保険に入っているのに『この保障はどこにも含まれていなかった』という盲点になっているものがあるので、加入中の保険の見直しをすることは大切です。

また『お金がないから保険に入るのは見送る』という人もいますが、お金がないのであればいざというときに困ってしまう可能性はさらに高くなります。家計に余裕がない人こそ、必要な保険を見極めて加入することが大切です」