公園で他人の子どもに「ワガママ」を言われたママ。困った末に出した「珍回答」

AI要約

アンケート結果によると、他人の子どもへの叱り方に悩む人が半々以上であることが示された。

イラストーレーターの横峰沙弥香さんも、公園での子どもたちのやり取りに困惑し、ストーリーを漫画化している。

子どもたちのコミュニケーションは複雑で、適切な対応が難しい状況もあることが明らかにされている。

公園で他人の子どもに「ワガママ」を言われたママ。困った末に出した「珍回答」

公園などの公共の場所で我が子と遊んでいるとき、その場にいる他の子どもたちと接する機会もあると思います。他の子どもが何かよくないことをしたとき、あなたなら叱れますか?

「Yahoo!ニュース みんなの意見」が2017年に実施したアンケート(回答人数:87,083人/2024年8月2日時点)によると、「マナー違反をした他人の子ども、叱れる?」という問いに対し、「叱れる」が46.1%、「叱りたいけと思うができない」は44.4%、「叱りたいと思わない」が9.6%。

叱れる人と叱りたいけどできないという人がほぼ半々という結果になりました。それだけ、どうすればいいか悩ましい状況であると言えます。

2児の母であるイラストーレーターの横峰沙弥香さんも、先日、公園でよその子どもへの対応に困ったそう。横峰さんが子育ての切なさを、架空のスナック「スナック千代子」のピスタ千代子ママとしてつぶやく4コマ漫画連載「スナック千代子へいらっしゃい」(毎月第1・3日曜日に配信)。今回は、そのときのエピソードを漫画と共にお届けします。

公園などで我が子と遊んでいると、「一緒に遊びたい!」と子どもが増えていくことがたまにありますが、それ自体はまあ、やぶさかではありません。

その子どもの保護者が近くにいることを確認し、私ひとりですべての子どもを安全にケアできるわけではないからお子さんからは目を離さないでいてほしいといったことを伝えた上で参加してもらうという、最低限のリスクヘッジをとってゆるく遊ぶくらいなら、それほど苦ではないからです。

娘のゆめこ(愛称)にも「参加している唯一の大人がゆめこのママだからって、ゆめこの好きなようにふるまっていい訳じゃないからね」ということはあらかじめ伝え、できるだけトラブルが起きにくいようにはしています。

……が、やはり子ども。想像もしていなかったようなリアクションが飛び出してくることがあります。

驚いたのが、「いれて~」とやってきた途端に「ゆめちゃん(我が子)とは遊びたくない。ゆめちゃんは出て」などと言い出した子がいたこと。普段、娘との絡みはほとんどない子ではあったので、私たちとの遊びに参加したいなんて珍しいなと少し嬉しくなった矢先のことでした。

頭の回転が遅いことに定評のあるわたくし、当然パニックです。「私と娘の遊び」に加わりたいのに「私の娘が参加不可」という提案の意図がまずシンプルにわからないですし、正直その子の性格も背景も何も知らない状態なのですから、そこで私がかけるべき適切な言葉なんてひとつも思いつかない。だからといって一緒に遊んでいる我が子をほったらかしてまでその子に対するヒアリングに時間を割くようなこともできるわけがなく、咄嗟に出た言葉は……

「あのね、私とゆめこ、セットなんだ。バラ売りはしてないのよ」

長い沈黙。明らかに言葉の意味を理解できていない雰囲気がぷんぷんします。

とはいえ、ゆめこへの参加不可を言い渡した瞬間から空気がおかしくなったことで、ゆめこを排除することはどうやらできないっぽいぞと感じ取ったらしく、「わかった……」と背中を向ける少女。

なんだかもっとマシな伝え方、絶対にあったはずだろうとは思うのですが……ほんとうに難しい。コミュニケーション能力って、子どもが相手となるとさらに力量を問われる気がします。何度思い返してみてもあの時の正解がわからない。そんな思い出です。