NIEの可能性を議論、京都で全国大会開幕 「新聞には子供の対話や探究を促す種」

AI要約

第29回NIE全国大会京都大会がロームシアター京都で開催された。約1200人の新聞・教育関係者が集まり、教育における新聞活用の可能性を探った。

初日のパネルディスカッションでは、探究や対話、デジタルをキーワードにNIEが求められる背景について議論が行われた。

SNSの情報と報道機関のニュースの違いや、新聞が子供たちの対話や探究を促す役割などが話題となった。

NIEの可能性を議論、京都で全国大会開幕 「新聞には子供の対話や探究を促す種」

第29回NIE全国大会京都大会(日本新聞協会主催)が1日、京都市左京区のロームシアター京都で始まった。大会スローガン「探究と対話を深めるNIE デジタル・多様性社会の学びに生かす」のもと、新聞・教育関係者約1200人が集い、教育における新聞活用の可能性を探った。

初日のパネルディスカッションでは、探究や対話、デジタルなどをキーワードに、NIEが求められる背景について議論を深めた。

スマートニュースメディア研究所研究員の長沢江美さんは、ネット上に玉石混交の情報があふれるなか「情報を選択する力が求められている」と指摘。「事実確認に力を入れる報道機関のニュースとSNSの情報との違いを理解することで、情報との付き合い方を知る助けになる」と述べた。

京都教育大付属桃山中の神崎友子教諭はNIEを実践する立場から、生徒たちが記事を読むことで、仲間と伝え合いたい気持ちが引き出されることを紹介し「新聞には子供たちの対話や探究を促す種がある」と述べた。

大会は2日も行われ、実践発表や公開授業などが行われる。