「私にとっての金メダルです」 ジョージア大使が絶賛した年に一日しか食べられないものとは

AI要約

ジョージアの駐日大使館で特命全権大使を務めるティムラズ・レジャバさんが伊勢名物の和菓子店で楽しんだ食べ物とは何かについて紹介。

ティムラズさんが伊勢市を訪れ、名物料理を味わいながら日本の食文化に触れた様子。

特に気に入った「朔日餅」の魅力と餅が販売される背景について。

「私にとっての金メダルです」 ジョージア大使が絶賛した年に一日しか食べられないものとは

 日本には全国各地においしい食べ物があります。ジョージアの駐日大使館で特命全権大使を務めるティムラズ・レジャバさんは、伊勢に出張中、現地の名物をさまざま味わったことをX(ツイッター)アカウント(@TeimurazLezhava)で紹介。なかでも「金メダル」だった食べ物とはなんだったのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

 7月31日から三重県伊勢市を訪れていたティムラズさん。松坂牛を使った駅弁や、伊勢志摩の郷土料理の「手こね寿司」など、道中で味わった名物料理を紹介しています。

 なかでも、「こちらは私にとっての金メダルです」と大変気に入った様子だったのは、創業300年の歴史を誇る、伊勢名物の和菓子店・赤福の「朔日餅」です。

 伊勢には毎月一日に、早起きして伊勢神宮へお参りする「朔日(ついたち)参り」という習わしがあることから、赤福本店でのみ、お正月を除く毎月一日だけ、特別な餅が販売されます。

 毎月、異なる味わいを販売しており、ティムラズさんが食べたのは、8月の「八朔粟餅」。見た目は通常の赤福餅と似ていますが、粒を残して作った食感がおもしろい粟餅に、風味豊かな黒糖味の餡がのっています。八朔とは、旧暦の八月一日のことで、五穀豊穣や無病息災を祈るため伊勢神宮を参拝することを「八朔参宮」と呼びました。そして、粟餅を食べる習わしがあったそうです。

 朔日餅は、そのおいしさだけでなく、買い求めるために長蛇の列ができることでも有名です。実は、ティムラズさんも前日の夕方に並び、整理券をゲットしたことを報告していました。

 見ている人たちにも「御利益がありますように」と願いを込めたポストは反響を呼び、1.8万件もの“いいね”が。リプライ(返信)には、「おいしい金メダル」「日本愛が感じられてうれしいです」「一般の日本人を超えるわびさび。大使さすがです」などの声が寄せられています。