《専門家が警告》男の子でも狙われる「性被害」…12歳までに教えたい不審者が好む「4つの危険な場所」

AI要約

男の子が性被害の加害者や被害者になる可能性があることを考える必要がある。

性被害の多くは子どもがひとりでいるときや人気のない場所で起こる。

予防のためには、ひとりにならないようにすることや犯罪者についていかないようにすることなどが重要。

《専門家が警告》男の子でも狙われる「性被害」…12歳までに教えたい不審者が好む「4つの危険な場所」

男の子がいる家庭のお父さん・お母さんは、我が子が性被害などの加害者にならないかと心配に思っていることもあるかもしれません。しかし、男の子でも被害者にもなり得るし、傍観者にもなり得るのです。

前回記事<我が子の声変わりの最中「やってはいけない」3つのこと…専門家が教える、12歳までに知っておきたい「男の子のための性教育」>に引き続き、今回は日常生活に潜む、意外な危険な場所について、小学校・中学校・高等学校で性教育の講演を行っているサッコ先生こと、産婦人科医の高橋幸子先生の最新刊『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』から紹介します。

男の子も小学生になると、お母さんと女子トイレや女子更衣室、女湯などには、一緒に入ることが難しくなります。

お父さんやお兄さんがいるときはよいのですが、やむをえず、子どもひとりだけで行くこともあるでしょう。そういう男の子がひとりになった瞬間を狙う犯罪者がいたりするものです。

また、学校の登下校のときに狙われることもあります。朝の登校のときは、まわりにも同じ登校中の生徒がいたり、見守りの人がいたりするのですが、下校時間は、学年によってバラバラです。人気のない住宅地などで、ひとりで歩いているところを狙われたりもします。

性被害の多くが、次のような点が共通しています。

・子どもがひとりでいるとき

・やさしく声をかけてきたり、「内緒だよ」といって近づく

・人気のないところで犯行におよぶ

【意外に危険な場所】

・ガードレールのないところは車で連れさられやすい

・壁の多い住宅地は死角が多い

・歩道橋の上は見えにくい

・エレベーターは密室になる

予防のためには、この3つの点を回避することです。

■なるべくひとりにならない

どんな場所にも、人の目が行き届かない死角があります。車が多く止まっている駐車場、路地の多いところなどには、不審者が隠れていることがあります。小学生の男の子は、狭い道をあえて通ったり、何か考えながらふらふらと歩きがちです。人気のないところは、行かないようにと約束させましょう。

■声をかけられてもついていかない

犯罪者が、誰もがみな悪い顔をしているというわけではありません。一見、穏やかに話す、どこにでもいそうな大人だったりもします。知らない人に声をかけられてもついていかない、言葉を返さないなどを伝えましょう。知らない人の車に乗るのは絶対にダメです。

■にげる

怖い、なんかヘン、イヤだと思ったら、とにかくにげること。その場を離れて、大人に助けを求めましょう。大声を出すことも大事なのですが、怖くて声が出せない、状況が飲み込めなくて混乱してしまい、大声が出せなかったということもあります。防犯ブザーをもつのもよいでしょう。

大人が一緒にいるとき、ちょっとだけ離れたすきに、狙われるということもあります。休日の商業施設などにぎわって、人の目も多いのですが、犯罪者はあえてそこを見回り、狙いやすい子がいないかなど見ていたりします。

トイレなどで離れてしまうときは、トイレの入り口で「お母さん、ここで待ってるから。何かあったら教えてね」「終わったらここで集合ね」と、あえて中まで声が聞こえるようにするのもひとつの予防。付き添いがいるということをわからせるのです。

少しの間だからと、子どもの多いキッズスペースなどにひとりで待たせないこと。不審者は、親のようなそぶりをして、容易に近づくことができてしまいます。

幼児とは違い、しっかりとしてきた小学生に見えますが、まだ子どもらしい面があるころです。知らない人でもやさしく話かけられたら答えてしまうこともあるかもしれません。男の子でも性被害にあう可能性があることを考えて、自分で自分を守る方法を身につけていきましょう。

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つづく<我が子に「体毛が生えてきたらどうすればいいの?」…意外と知らない「男の子のための性教育」に専門家が答える>でも、サッコ先生による12歳までに伝えたい性教育について解説します。