【60代「NYでパートナー探し」の道⑥】パートナーではなく詐欺師をたくさん見つけたこともあったマッチングアプリ。恋活で使うときの注意点は…

AI要約

NY在住のファッションジャーナリスト杉本佳子さんが、セックスレスを理由に夫と協議離婚し、マッチングアプリを利用して新たなパートナー探しを始めるも、ロマンス詐欺などの注意点を強調。

マッチングアプリを利用する際には常識的に考えることが重要で、ロマンス詐欺の被害者が後を絶たない現状に警鐘を鳴らす。

過去の事例では、会ったこともない相手に高額なお金を送ってしまい自殺するケースもあり、慎重な行動が求められている。

【60代「NYでパートナー探し」の道⑥】パートナーではなく詐欺師をたくさん見つけたこともあったマッチングアプリ。恋活で使うときの注意点は…

セックスレスが原因で夫と協議離婚することになったというNY在住のファッションジャーナリスト杉本佳子さん。NYで新たなパートナー探しを始めるも、一時中止した時期も。諸問題が落ち着き、改めてパートナー探しを再開した際に杉本さんの強い味方となったのがマッチングアプリ。ただし…日本でも今、問題となっている「ロマンス詐欺」は、洋の東西を問わず被害者は多い。NYを舞台に大人世代の恋愛、婚活をルポする連載、60代「NYでパートナー探し」の道・第6回は、マッチングアプリを使う際の注意点についてだ。

ーーー

何年も積極的に相手を探すことはしなかったものの、「いい人に出会えたらいいな」と秘かに思っていた私。でもね、偶然の出会いなんて、そうそうありません。実際、マッチングアプリがなかったら出会いなんてまずないのが現状です。

相手を探しているけれどマッチングアプリをやったことがない女性たちがよく口にするのは、「詐欺や嘘が多いんでしょ?」。

「多い!」と言うと、「だから嫌なのよ」「怖い」という反応が返ってきます。

私もかつては、「パートナーは見つかってないけど、詐欺師はたくさん見つけた!」「詐欺師の見分け方だけは得意になった!」という時期がありました。

私の場合はさまざまなマッチングアプリを使った挙句、友人宅で出会った人がステディーなパートナーになりました。だからといって、マッチングアプリやっても意味なかったなんて、1ミリも思っていません。なるべくいろいろな人と会うようにしていましたが、いろいろな人と会えば会うほど、自分がどういう人を求めているのか、どういう人だと嫌なのか、どういうことは我慢できないのか、明確にみえてきたと思います。

ではマッチングアプリの何に気をつける必要があるのでしょう。

まず、“どんなに甘い言葉をシャワーのように浴びせられても、常識的に考えたら、会ったこともない人にお金を送ってなんて言うこと自体どう考えても変!としっかり自覚すること”です!それだけでも被害を未然に防げると思うのですが、ロマンス詐欺の被害者が多いのは事実!

2023年5月2日に放送されたNBCニュースによると、2022年にロマンス詐欺の被害にあった女性はニューヨークに823人いて、被害額は3350万ドル(2024年7月現在、約53億円)、ニューヨークはアメリカで4番目に被害者が多く、アメリカ全体ではロマンス詐欺の被害額は13億ドル(約2080億円)とのことでした!

数年前のニューヨークタイムズにも、「よくある手口」で騙されて9万ドル(約1,440万円)近いお金を会ったこともない男に送ってしまい、騙されたと知った翌日自殺してしまったアメリカ人女性の記事が出ていました。

マッチングアプリで知り合って会ったこともない男に50万ドル(約8,000万円)近くを送ってしまったという女性が、テレビに出ているのを見たこともあります。その女性は「Call me stupid. 私みたいな人が出ないようにテレビに出てるの」なんて言っていましたが、その50万ドル近いお金は、亡夫の遺産だったそう。亡夫もこれじゃ、やりきれませんね。