【インタビュー】パリ五輪代表「なでしこジャパン」清家貴子選手が語る「勝負を楽しむ、王者のマインド」

AI要約

清家貴子選手が移籍やオリンピックに向けての意気込みを語った。

プレッシャーよりも大舞台での楽しさを感じるポジティブな姿勢を持っている。

オリンピックに向けてケガに気をつけ、コンディションを整えることを重要視している。

【インタビュー】パリ五輪代表「なでしこジャパン」清家貴子選手が語る「勝負を楽しむ、王者のマインド」

今季のWEリーグ得点王となり、パリオリンピック代表選手にも選ばれ、ジュニアユース時代から15年にわたって所属してきた三菱重工浦和レッズレディースからイングランドの強豪クラブ、ブライトンへ移籍が決まった清家貴子選手。海外挑戦やオリンピックなど、移籍クラブの発表直前というタイミングで、今の率直な心境をうかがいました。

──オリンピックという世界の大舞台を控え、プレッシャーはありますか?

結果を出さなくてはいけないという焦りは、びっくりするほどなくて(笑)。去年初めてワールドカップという世界的な大会に出場した時に、「ワールドカップはやっぱり緊張するよ」って周りの選手から言われていたんです。でも、いざピッチに入ったら、「あれ?」みたいな。全然、緊張していない自分がいました。それがいいのか悪いのかわからないですけど。観客がたくさん入っている試合はとても楽しいですし、大舞台であるほど独特の高揚感があって。普段以上の力が出せるかもしれません。

よく言われるのが「ポジティブ思考」。多少のことでは気にならないというか、気にしないところが強みですね。試合で負けても引きずらないですし。ケガをしても、10年後に思い返したら忘れてるんだろうな、みたいな楽観的なマインドを持っています。周りから理解されないことが多いですけどね(笑)。

ワールドカップの時は初めての大舞台にとにかく飛び込んだっていう感じだったので、 チームの勢いの波に乗りながら試合をしたっていう感覚なんです。それを経験したうえで、今年のオリンピックとなると、世界大会の雰囲気がわかってるので、楽しみな気持ちはワールドカップの時よりも大きいんです。

とにかく、オリンピック開幕まではケガをせずに、コンディションを上げていくことがいちばん大事なだと思っています。ケガをしてしまうとイチから体を作り直さないといけなくなるので。そこだけは気をつけたいですね。