「私から言わせればただのゴミ」まったく片付かないわが家にイライラ… 家族を説得するには【専門家に聞く】

AI要約

家の中にたまりがちな物やモノについて、家族間での不用品の捨て方に関するママの悩みを紹介。一方で、捨てたい気持ちと家族の意見の違いによるトラブルについても指摘。

アドバイスとして、子どものものを隠して捨てる、スペースを決めて物を管理する方法、捨てたいものは写真に撮って捨てる、といった提案が寄せられる。

家族との調整や将来の負担を考え、不用品の増加を避けるために、今現在での全ての物の処分、捨てることの大切さを強調する意見も。

「私から言わせればただのゴミ」まったく片付かないわが家にイライラ… 家族を説得するには【専門家に聞く】

今回のテーマは、モノの捨て方についてです。家の中にたまりがちになる物・モノ・もの。でも、ひと言で不用品といっても、家族間でその認識が違うとトラブルになることも。口コミサイト「ウィメンズパーク」からママの悩みの声を紹介するとともに、男性の育児やワークライフバランスにくわしい大阪教育大学 教育学部 教員養成課程家政教育講座教授でファザーリングジャパン顧問の小崎恭弘さんにアドバイスをいただきました。

――まずは、あるママの悩みから紹介します。

■  捨てたいのに「もったいない」「とっておきたい」と毎回押し問答

「私は、今年使ってないモノや子どもの通っていた幼稚園時代のモノなどは処分したい派です。そして、雑誌で見るようなスッキリした家にしたい。

でも、夫と13歳、10歳の子ども2人からは『もったいない』『とっておきたい』と毎回反対され、私から言わせれば、ただのゴミをなかなか処分させてもらえません。私だけが不満を飲み込めばいいのでしょうが、やはり、片付けてスッキリしたい気持ちがおさまりません。そして、家中にある、おもちゃや不用品の数々にイライラが止まりません…」

こんな悩みに様々なアドバイスが寄せられました。

■  私は使わないモノはどんどん捨てちゃっています

「黙って捨てちゃえ~。幼稚園時代のモノなどは、どちらかと言えば、お子さんは捨てたいけど、お母さんが思い出にとっておきたいということが多いと思っていましたが、逆なんですね。写真に撮って捨てるのはいかがでしょうか。私は使わないモノは、どんどん捨てちゃうタイプなので、スッキリさせたい方の気持ち、わかります」

■  スペースを決めて、そこに入らないモノは捨てることにしては? 

「スペースを決めるのはどうですか? 

子ども部屋があればいいですが、なかったらリビングの一角に、おもちゃをしまったり、作品を飾ったりできるスペースを設けて、『ここにしまってね』って。そして、そこに入りきらなくなったら、どれかを処分するんです。雑誌で見るような家にはならないかもしれませんが、それは、もうちょっとお子さんが大きくなってからの楽しみに取っておいて。うちは夫がこのタイプで、新たに買ったら古いモノを捨てています」

■  基本は自分で片付けだけど、勝手に捨てるのはなしだと思う

「子どもであっても、所有物を勝手に捨てるのはダメだと思います。

私が子どもの頃、勝手に捨てられてブチ切れたことがあります。うちは場所と量を制限しています。壁に何かを貼りたいのなら模造紙に貼れる分だけ。作品を残したいならファイルに入る量だけ、ボックスに入る大きさだけ、と。1つ買ったら、1つ捨てる。子どもであっても一人の人間の所有物です。『ここは自由に』と言った場所に関しては何も言わないようにしています」

■  モノを増やすようなら、ところてん式で何かを捨てる

「箱を用意して、『この箱に入る分にしてね』と子どもには言っています。ところてん式で入れたら出すんです。

13歳、10歳の子どもには『友だちからカビ臭いって言われても知らないわよ』とか言うと、効くのではないでしょうか。色気が出てくる年頃なんで、臭いはダメージです。かく言う私の夫も捨てない男です。聞けば、『想い出話』から始まるのでスルーです。数年前に18歳の時のコートを捨てました。『私の咳が止まらないのは貴方のコートのせいだわ』で一喝でした」

■  私は徐々に間引いてます

「私も子どものモノは捨ててますよ。

聞くと『ダメ』と言われるので、捨てたいモノはまず隠しておきます。そして、2週間ほど何も言われなかったら捨てています。もし、それ以降に思い出したとしても『きちんと片づけなかったんじゃない?  ママは知らないよ』で終わらせます。うちで腹が立つのは、私がせっせとモノを捨てて作ったスペースに、夫がモノを置くことです。なので結局、モノの総量が減らないんですよね…」

■  不用品の片付けに40万円。やるなら今!

「実家の片付けで業者に頼み、1軒分の不用品で40万円かかりました。それでも、うちはかなり捨てていた方で、安く済んだと言われました。

溜め込むことは将来の負債です。お子さんたち、きっとそれを片付けることなく自立しますよ。ご主人もそれを片付けることなく、先立つかもしれません。今のモノをいつか全部処分させられる日が絶対に来ます。とにかく躊躇してたらダメです。ため込んだら、誰が将来数十万のお金を払って処分してくれるのか。捨てないのなら、将来の処理費として、毎月一定額徴収してもいいくらいだと思っています」