「ひよこ鑑定士」は稼げると聞きました!実際の年収はどれくらいですか?

AI要約

ひよこ鑑定士は高収入が狙える仕事であり、性別を見極めるために重要な役割を果たしている。

ひよこ鑑定士は、肛門鑑別法や翼羽鑑別法などの専門技術を使い、正確さとスピードが求められる仕事を行っている。

平均年収は500万円~600万円程度であり、経験を積んでいくと更に高い収入が期待できる。

「ひよこ鑑定士」は稼げると聞きました!実際の年収はどれくらいですか?

「ひよこ鑑定士は稼げる」という噂だけなら、聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。ひよこ鑑定士は高収入が狙える仕事です。もっとも、ひよこ鑑定士になるまでの道のりは長く、資格取得後の高収入に見合うだけの費用もかかります。

本記事では、ひよこ鑑定士の平均年収とひよこ鑑定士になるためのプロセスを紹介します。

ニワトリの雛は、卵からかえったばかりではオスとメスに差がなく、鳴き声や見た目で性別が判別できるようになるまでに約1ヶ月かかり、そこまで育てるだけでも餌や施設運営に莫大な費用がかかります。そこで、できるだけ早く性別を見極めるために活躍するのが、ひよこ鑑定士です。

ひよこ鑑定士とは、ひよこを生産する鶏卵所でひよこの性別を見分ける専門職のことを指し、正式名称は「初生雛(しょせいびな)鑑定師」といいます。肛門にある突起の状態から性別を付別する「肛門鑑別法」、翼羽の長さから区別する「翼羽鑑別法」という方法でオスとメスを見分けています。

小さいひよこをわずかな外見の差だけで見分ける作業は、非常に難しく、繊細な技術と実績が必要です。

また、ひよこ鑑定士は正確さとスピードの両方が求められることから、手の大きい人には不向きの職業といわれています。農業先進国が多いヨーロッパでは、鑑別率99.5%以上の正確さを誇る日本人のひよこ鑑定士の需要は特に大きいようです。

ひよこ鑑定士の平均年収は500万円~600万円程度、月収は30~40万円程度といわれています。給与は歩合制で、1匹のひよこの鑑定報酬は4円程度です。そのため、鑑定が早い人ほど収入が高くなる仕組みになっています。ボーナス等は企業によって異なります。ひよこ鑑定士の年齢別の給与を表1にまとめました。

表1

※平均年収.jp「ひよこ鑑定士の平均年収」を基に筆者が作成

一般的な企業において働き盛りとされる30代の年収を比べてみましょう。国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、30代全体の平均年収は425万~462万円でした。一方、30代ひよこ鑑定士の年収は468万~534万円となっており、30代全体の平均年収よりも高いことが分かります。

また、年齢と共に経験を積んでベテラン鑑定士になれれば、平均年収は最大で720万円になります。