「生きた火山を見られた」阿蘇中岳の噴火警戒レベル『1』に引き下げで火口見学が再開 夏休みの阿蘇観光に期待

AI要約

福岡管区気象台は7月19日に阿蘇中岳の噴火警戒レベルを『1』に引き下げ、火口見学も再開された。

火山活動の低下や火山ガス放出量の減少などが確認され、噴火可能性が低い状況となったため、警戒レベルが引き下げられた。

多くの観光客が阿蘇の雄大な自然を楽しんでおり、夏休みの阿蘇観光を後押ししている。

「生きた火山を見られた」阿蘇中岳の噴火警戒レベル『1』に引き下げで火口見学が再開 夏休みの阿蘇観光に期待

福岡管区気象台は7月19日に阿蘇中岳の噴火警戒レベルを『1』に引き下げた。また火口見学も再開され、さっそく観光客が阿蘇の優大な自然を堪能するなど、夏休みの阿蘇観光の後押しとなりそうだ。

福岡管区気象台によると、阿蘇中岳では火山性微動の振幅が6月下旬以降、概ね小さな状態で経過。火山ガスの放出量も1日当たり1500トンを下回る状態で、火山活動の低下がみられているということだ。

このため、周辺に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったとして、7月19日午前11時に中岳の噴火警戒レベルを『レベル2・火口周辺規制』から『レベル1・活火山であることに留意』に引き下げた。

噴火警戒レベルが『1』になるのは、2024年5月15日以来だ。阿蘇火山防災会議協議会が午後1時に火口周辺への立ち入り規制を解除すると、早速、ゲートには多くの車が列を作っていた。

19日の火口周辺では天気が急変し雨となったが、それでも多くの観光客が阿蘇の雄大な自然を写真におさめるなどして楽しんでいた。

福岡から訪れた観光客は「30年前に来たけど。全体が昔と違って石ゴロゴロだったのが、きれいになってる」と話し、台湾から訪れた家族は「火口を見るために。雨降る前に写真、撮りましたからちゃんと見ました。生きてる火山を見られてうれしいです」と、阿蘇観光を楽しんだようだ。

熊本県内では20日から夏休みという子どもたちも多い、絶好のタイミングでの火口見学再開。阿蘇観光の後押しとなりそうだ。

(テレビ熊本)