職場によくいる「相手によって態度を変える人」の厄介な実態

AI要約

『職場を腐らせる人たち』は、根性論を押し付ける人や責任をなすりつける人など、職場で問題を起こす人々の行動を臨床例を交えて紹介している。

本書では、「相手によって態度を変える人」や「特権意識が強い上司」など、多くの職場で見られる問題行動の特徴や心理を掘り下げている。

著者は、職場での人間関係の悩みは多いが、一人でも職場を腐らせる人がいれば全体に悪影響を及ぼすと述べており、問題の深刻さを指摘している。

職場によくいる「相手によって態度を変える人」の厄介な実態

根性論を押しつける、相手を見下す、責任をなすりつける、足を引っ張る、人によって態度を変える、自己保身しか頭にない……どの職場にも必ずいるかれらはいったい何を考えているのか。発売たちまち6刷が決まった話題書『職場を腐らせる人たち』では、ベストセラー著者が豊富な臨床例から明かす。

〈IT系企業に勤務する40代の男性課長は、自分の上司に対する態度と部下に対する態度が全然違う。部長や役員に対しては平身低頭で穏やかだが、部下に対しては横柄で、「なんでこんな簡単なことができないんだ」「君の頭は小学生レベルか」などと暴言を平気で吐く。〉(『職場を腐らせる人たち』より)

〈アパレル会社のショッピングモール内にある店舗に赴任してきた40代の男性店長は、店員が少しでももたもたしていると、「どうしてそんなにとろいんだ」「君の仕事が遅いから、能率が落ちるんだよね」などと怒鳴る。〉(『職場を腐らせる人たち』より)

「相手によって態度を変える人」に心当たりがある人はどれだけいるだろうか。

『職場を腐らせる人たち』では、「この手の上司に共通する特徴として、特権意識が強く、『自分は上司なのだから少々のことは許されるはず』と思い込んでいることが挙げられる」と分析している。

〈こういう思い込みがあると、「普通の人に適用されるようなルールは自分には関係がない」「普通の人には許されないことでも自分だけは許される」と考えがちで、その結果パワハラまがいの言動を平気で繰り返す。〉(『職場を腐らせる人たち』より)

『職場を腐らせる人たち』では、「相手によって態度を変える人」をふくめ、多くの人が「いるいる!」思うような事例をいくつも紹介している。ぜひ、自分の職場と照らし合わせてみてほしい。

【『職場を腐らせる人たち』で紹介される15の事例】

事例1 根性論を持ち込む上司

事例2 過大なノルマを部下に押しつける上司

事例3 言われたことしかしない若手社員

事例4 完璧主義で細かすぎる人

事例5 あれこれケチをつける人

事例6 八つ当たり屋

事例7 特定の部署にこだわる人

事例8 いつも相手を見下す人

事例9 相手によって態度を変える人

事例10 他人のせいにする人

事例11 不和の種をまく人

事例12 他人の秘密を平気でばらす人

事例13 その場にいない人の悪口を言う上司

事例14 陰で足を引っ張る人

事例15 ストーカー化する人

つづく「どの会社にもいる「他人を見下し、自己保身に走る」職場を腐らせる人たちの正体」では、「最も多い悩みは職場の人間関係に関するもので、だいたい職場を腐らせる人がらみ」「職場を腐らせる人が一人でもいると、腐ったミカンと同様に職場全体に腐敗が広がっていく」という著者が問題をシャープに語る。