ハースト婦人画報社、雑誌の製造で発生する温室効果ガスの算定結果を発表

AI要約

ハースト婦人画報社が7月22日、全定期刊行誌のカーボンフットプリントの排出量を算定した報告書を発表。

報告書は、環境への取り組みを示し、持続可能な未来への意識を喚起する目的で作成された。

同社はカーボンニュートラル広告プランを推進し、環境に配慮した取り組みを進めている。

ハースト婦人画報社、雑誌の製造で発生する温室効果ガスの算定結果を発表

 ハースト婦人画報社が7月22日、全定期刊行誌のカーボンフットプリント(以下CFP)の排出量を算定した「雑誌製造におけるカーボンフットプリント算定報告書」を発表した。

 報告書は、同社の環境への取り組みを示し、持続可能な未来への意識を喚起することを目的に作成。雑誌への広告出稿に伴う温室効果ガス排出量を可視化し、持続可能なプロモーション活動を推進するためのデータとして活用する「カーボンニュートラル広告プラン」を目指すという。

 算定は、2023年1月から12月までに発行した全14誌を対象に、同社の雑誌を印刷する大日本印刷、TOPPAN、日経印刷の協力を得て実施。原材料の調達から生産、流通、廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体を算定し、算出データは第三者であるソコテック・サーティフィケーション・ジャパンによって検証された。その結果、1冊あたりの年間平均CFPは1.4~3.8kg-CO2eqとなり、原材料調達が83.6%を占めることが明らかになった。

 同社は、自然エネルギー由来電力の環境付加価値を第三者認証機関の認証を得て取引する仕組みである「グリーン電力証書システム」を活用し、2023年3月以降の全定期刊行誌の印刷・製本における電力使用分の温室効果ガスを削減。今後は、7月26日発売の「エル・ジャポン(ELLE JAPON)」9月号と「ヴァンサンカン(25ans)」9月号から、今後発売される全ての雑誌でCFPを開示する。