中原淳一、竹久夢二…大正~昭和「色褪せない女性画・美人画」この夏行きたい展覧会3選

AI要約

中原淳一の展覧会では、彼の多彩なクリエイションが紹介され、戦前から戦後までの作品を通じて彼の魅力を堪能することができます。

竹久夢二の展覧会では、新たな視点から彼の生涯をたどり、初公開資料を含む約180点の作品が紹介されます。

両展覧会とも、大正から昭和にかけての美しい女性画を描いた巨匠たちの作品を通じて、時代の流れや背景に触れることができます。

中原淳一、竹久夢二…大正~昭和「色褪せない女性画・美人画」この夏行きたい展覧会3選

開催中の展覧会のなかから、ぜひ訪れたい大正~昭和にかけて美しい女性画を描いた3人の巨匠の展覧会をご紹介します。

開催中のイラストレーション、雑誌編集、ファッションデザイン、インテリアデザインなどマルチクリエイターと呼ぶべき多彩な活動で知られる中原淳一(1913-1983)。

彼は、戦前に雑誌『少女の友』でデビューをし、挿絵や表紙を手がけ人気を博したほか、編集にも関わりました。1937年に日中戦争が勃発すると、戦時色が強まる中で同誌を去ることを余儀なくされます。しかし、中原は、終戦の翌年の1946年に自身が編集長を務める『ソレイユ』(8号以降『それいゆ』に改名)を創刊。その後も『ひまわり』、『ジュニアそれいゆ』、『女の部屋』などの雑誌を手がけました。

中原の生誕111年目を記念し開催される本展では、こうした数々の雑誌に掲載された挿絵や表紙の原画をはじめ、デザインした衣服、アーティストとして制作した絵画や人形など、中原の仕事の全貌に迫ります。「再び人々が夢と希望を持って、美しい暮らしを志せる本をつくりたい」という想いのもと、中原が生み出したこれらのクリエイションの数々を通じて、今もなお色褪せることのない魅力を紹介します。

■会期/~2024年9月1日 前期:~2024年8月4日 後期:2024年8月6日~9月1日 ※会期中、一部展示替えがあります。

■会場/渋谷区立松濤美術館(東京都渋谷区松濤2-14-14)

■休館日/月曜日(ただし8月12日は開館)、8月13日

■料金/一般1000円ほか

<画像>中原淳一 《表紙原画(『ひまわり』第6巻第9号)》 1952年 個人蔵展覧会のなかから、ぜひ訪れたい大正~昭和にかけて美しい女性画を描いた3人の巨匠の展覧会をご紹介します。

「夢二式」と称される叙情的な美人画によって人気を博した竹久夢二。本展は、生誕140年を記念して、最新の研究に基づく新たな視点からその生涯をたどります。

このたび発見された大正中期の名画《アマリリス》、滞米中に描かれた貴重な油彩画《西海岸の裸婦》、そして夢二を看取った友人に遺したスケッチ帖や素描など、初公開資料を含む約180点の作品を夢二郷土美術館コレクションを中心に紹介します。

世の中のさまざまな価値観が劇的に変化しつつあった20世紀前半、時代の立役者となった竹久夢二の魅力を堪能できます。

■会期/~2024年8月25日

■会場/東京都庭園美術館(本館+新館)(東京都港区白金台5-21-9)

■休館日/月曜日(ただし8月12日は開館、7月16日、8月13日は休館)

■料金/一般1400円ほか

※日時指定予約をお勧めします。

<画像>《星まつ里》昭和初期/夢二郷土美術館蔵