SHELLYに聞く子どもへの“性教育”のコツ「『なにを質問してもいい』という親子のオープンな関係をつくることが第一歩」

AI要約

子どもに性に関する教育を行うSHELLYさんが、プライベートゾーンや大人との秘密ごとについて教えていることを明かす。

子どもの保護や安全について意識しており、小児性愛者による犯罪への警戒も怠らない。

身近な大人にも危険があり得ることを理解するため、子供たちには "tricky people" という考え方を教えている。

SHELLYに聞く子どもへの“性教育”のコツ「『なにを質問してもいい』という親子のオープンな関係をつくることが第一歩」

 テレビのバラエティ番組やラジオなどで活躍中のSHELLYさん。性にまつわるさまざまな話題をていねいに解説するYouTube「SHELLYのお風呂場」も人気です。8歳、6歳、1歳の3姉妹のママとして、性教育について意識していること、実践していることをうかがいました。 ※前編<SHELLYが「性教育」を発信する理由「“知識がない”ためにつらい体験をする子も。学生時代の違和感がベースです」>から続く

■SHELLYの娘たちへの教え「大人との“秘密ごと”はNGだよ」

――ご家庭では、お子さんたちにどんなふうに性の話をしていますか?

 いちばん上と二番めの娘たちには、2歳半くらいからお風呂場で「プライベートゾーン」の話をすることから始めました。プライベートゾーンは特別な場所で、人に見せたり触らせたりしてはいけないし、逆に人にもしてはいけない。そして、自分のからだはもちろん、人のからだはリスペクトすること。これは、子どもを守るための基本です。「もしだれかがプライベートゾーンを見せてと言ってきたら、それはおかしいことだからすぐに教えてね」とも繰り返し伝えています。

 さらに「大人との秘密ごとはいけないよ」という話も大切にしています。これは、皆さんけっこう見逃しがちなんです。

――具体的には、どういうことでしょう?

 最近、小児性愛者による犯罪が問題になっていますね。その多くは、まず「グルーミング」といって子どもたちと関係性を築くことから始まります。いきなりバッと行動に出るのではなく、子どもやその親たちと仲よくなってから犯行に及ぶ。それも、ごく身近にいる人たちであることが多いのです。

 私は、2~6歳までアメリカに住んでいたのですが、その当時は「stranger danger」といって「知らない人のことは警戒しなさい」と教わりました。でも最近では「tricky people」と伝えることが増えています。「ちょっと危険な人、怪しい人」というニュアンスで、身近にいる見知った大人たちの中に、危険な人がもいるかもしれないということなんです。