ブロッコリースプラウトの栄養と効果~話題のスルフォラファンとは?~
ブロッコリースプラウトはスルフォラファンという成分を含み、抗酸化作用があります。
また、血糖コントロールの改善や肝機能向上にも効果があるとされています。
定期的な摂取で健康維持に役立てたい食材です。
「ブロッコリースプラウトが健康にいいって本当?」
「スルフォラファンってどんな効果があるの?」
テレビやスーパーで目にしたことはあっても、ブロッコリースプラウトにどのような効果があるのかご存知ない方も多いでしょう。
そこで今回は、ブロッコリースプラウトの代表的な栄養素「スルフォラファン」を中心に解説していきます。
ブロッコリースプラウトの食べ方についても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ブロッコリースプラウトとは、ブロッコリーの種を発芽させたものです。
なお、スプラウトとは発芽野菜の総称です。
ブロッコリースプラウトと見た目がよく似た野菜に、貝割れ大根があります。
貝割れ大根も大根の種を発芽させたものですから、スプラウトの1種というわけです。
ブロッコリースプラウトが人気を集める理由に「スルフォラファン」という成分が影響しています。
スルフォラファンにどのような効果があるのか、さっそく見ていきましょう。
●抗酸化作用が強い
スルフォラファンはポリフェノールの1種で、抗酸化作用が強いです。
なお抗酸化作用とは、活性酸素から体を守る働きのことです。
活性酸素は微量であれば、神経の伝達や免疫機能として重要な役割を担っています。
一方で活性酸素が過剰に作られると細胞が傷つき、生活習慣病などさまざまな病気のリスクを高めます。
したがって体内の活性酸素を抑えることが、動脈硬化などの生活習慣病予防につながるのです。
●血糖コントロールの改善
スルフォラファンは、2型糖尿病の血糖コントロールを改善したとの報告があります。
これはスルフォラファンが、糖新生(※)を減らすためだと考えられているのです。
糖新生により、血糖値は上がります。しかし糖新生が減ると過度に血糖値が上がらなくなるので、血糖コントロールの改善につながる要因となるのでしょう。
(※)糖新生とは、空腹時や就寝時でもブドウ糖を栄養源とする脳が24時間働けるように、肝臓がブドウ糖を血液中に放出すること。
●肝機能を高める
スルフォラファンを継続的に摂れば、ALTやγ‐GTPといった肝臓の検査値が改善する可能性があると明らかになりました。
これはスルフォラファンが肝臓の解毒、抗酸化、抗炎症などの防御機構を高めることによると考えられます。
肝臓は無数の有害物質を解毒することで、私たちの健康を維持しています。
肝機能を助けるスルフォラファンも、うまく取り入れて健康維持に役立てたいですね。