子どもの大学進学までに「400万円」貯めたいです。「児童手当」を全額貯めれば大丈夫ですか? 足りない分はどう用意すべきでしょうか…?

AI要約

児童手当だけでは大学進学費用をまかなうことは難しい

児童手当の支給額が2024年から拡充されるが、それでも不十分

他の貯金方法や奨学金なども活用し、大学進学費用を準備する必要がある

子どもの大学進学までに「400万円」貯めたいです。「児童手当」を全額貯めれば大丈夫ですか? 足りない分はどう用意すべきでしょうか…?

子どもが生まれたタイミングで、将来の大学進学のための資金を貯めておこうと考える人は多いでしょう。そのための貯金にはさまざまな方法が存在しており、考え方やライフスタイルに合わせた選択が必要になります。

そのうちの1つが児童手当ですが、児童手当だけを貯めて大学進学費用を全額まかなうことは可能なのでしょうか。本記事では、児童手当の金額やほかの貯金方法についても紹介するので、気になる人は参考にしてみてください。

現行の児童手当は基本的に、中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)支給されます。

また、収入や所得によっては支給額が少なくなったり、そもそも支給されなかったりします。ほかにも子どもの人数や配偶者の年齢でも収入や所得の基準は変わります。現行の児童手当の支給額は図表1のとおりです。

こども家庭庁 児童手当制度のご案内を基に作成

各期間で受給できる金額について計算すると、最終的にはトータルで「198万円」になります。

そして、児童手当は、2024年10月より、支給期間を中学生までから高校生年代までとする、支給要件のうち所得制限を撤廃する、第3子以降の児童に係る支給額を月額3万円とする、支払月を年3回から隔月(偶数月)の年6回とする、と拡充されます。

これに基づき計算すると、支給総額は234万円になります。金額だけを見るとかなり大きな金額といえますが、今回のケースのように「400万円貯めたい」となると足りず、大学進学には児童手当の倍以上の金額が必要になるケースが多いです。

つまり、児童手当をすべて貯金したとしても大学進学費用をすべてまかなえないため、違う方法も活用しながら大学進学費用を準備する必要があります。

児童手当だけでは十分な大学進学費用を用意するのは難しいため、ほかの方法も視野に入れて対応する必要があります。代表的な方法としては、親が学資保険をかける、自分たちで管理して貯金をする、奨学金を借りてもらうなどが挙げられます。

ほかには学資ローンを活用する方法や、子どもが高校時代や大学進学後にアルバイトをするなどさまざまです。

どの方法にもメリット・デメリットが存在しているため、内容について比較をしながら、それぞれの家庭に合っている方法を選択してください。また、奨学金や学生ローンは将来的に返済が必要になる点も、頭に入れておきましょう。