「弁当忘れても傘忘れるな」雨の町・金沢をどう楽しむ?外国人観光客に聞いてみた

AI要約

外国人観光客が雨の金沢で過ごす様子を紹介。

各観光客の思いや観光スポットについて紹介。

金沢の魅力と観光客の楽しみ方について述べられている。

「弁当忘れても傘忘れるな」雨の町・金沢をどう楽しむ?外国人観光客に聞いてみた

古くから「弁当忘れても傘忘れるな」という言い伝えがあるほど、石川県金沢市は一年を通して雨が多い。外国人観光客は雨の金沢をどのように過ごすのか、市内の中心部にある観光案内所で尋ねてみた。

はじめに出会ったのは、家族で金沢を訪れているポーランド人のジュリアさん。あいにくの雨のため、今朝はカフェで友人にポストカードを書いて過ごしたが、このあと何をしようか悩んでいる様子だった。

ジュリアさんは自分で調べて書いているという「行きたい場所リスト」を見せてくれた。そこには主計町(かずえまち)やひがし茶屋街など人気の観光スポットが並んでいる。

ジュリアさん:

きのうはひがし茶屋街に行ったの。とても美しくて金沢の雰囲気が好き。自然があって、東京や京都より落ち着いていてとてもよかったわ。

海が好きだというジュリアさん、今日は内灘海岸に行きたかったというが、この雨で断念したそうだ。このあとどうするか家族と合流して相談すると言い、観光案内所を後にした。

続いて話を聞いたのは、アイルランドから友達同士で来た男性2人組。金沢観光の最大の目的は長町武家屋敷を歩くこと。映画で見た“サムライ”の文化に興味があるという。きのうはひがし茶屋街を散策し、“金箔ソフト”を食べたそうだ。

ドイツ人のヘルムットさん、マルティナさん夫妻は東京で働く息子と北海道旅行を楽しんだ後、夫婦2人で金沢にやってきた。妻・マルティナさんは金沢の印象について「町は美しいし人が優しい。ドイツ人と違って日本人は皆笑っていて、とても美しいわ」と話す。

取材場所を尾山神社のそばにある外国人観光客に人気の土産物店『サムライギフト』へ。ベルギーからやってきたカップルは模造刀を熱心に見ている。日本刀のさやや刃の模様の美しさに惹かれたようだ。聞けば、西洋では日本の歴史文化と言えば“サムライ”なのだそうだ。映画や漫画で知ったという。

続いて2人は店内で射的に挑戦した。狙うのは日本のチョコレート菓子。アジアの食品を売っている店で買って以来、大好物になったという。初めての射的に苦戦したが見事射止め、2人は尾山神社へと向かった。

欧米からの観光客は一か月ほど休みを取って、自分たちのペースで旅する人が多いという。今回インタビューした人も皆、日本各地を巡る中で金沢を訪れていた。東京や大阪、京都と比較すると、まだ観光客が少ない金沢では、雨の中でもゆったりとした旅を思い思いに楽しんでいるようだった。

(石川テレビ)