「日本の給食のほうが断然おいしい!」 ハワイ育ちの男の子が日本の小学校で感動 大きな違いとは

AI要約

ロコ男の好き嫌いや、アメリカと日本の学校給食システムの違いについて紹介。

アメリカの給食システムでは自由選択が可能で、QRコードを使って支払いを簡略化。

ハワイの給食費は高く、日本の方が比較的安いという点も触れられている。

「日本の給食のほうが断然おいしい!」 ハワイ育ちの男の子が日本の小学校で感動 大きな違いとは

 アメリカ・ハワイのロコ(地元民)と結婚し、小学2年生の7歳男児(通称・ロコ男)と、飛び級でキンダーガーデンに進級予定の4歳女児(通称・ロコ美)の2人を育てている45歳・主婦ライターのi-know(いのう)さん。子どもたちは夏休みの間に一時帰国し、日本の幼稚園や小学校に体験入学しました。その経験を通して、このコラムでは日米の子育てや、i-knowさんがそれぞれの学校生活で「ここが変だよ」と感じたこと、逆に「いいね!」と思った点などをご紹介。第7回は「日本とハワイの給食メニュー」を比較します。

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 ロコ男は食べ物の好き嫌いが激しいほうではありませんが、ハワイの給食メニューでどうしても食べられないものがあります。それは、チーズピザ。

 このメニューはロコキッズから絶大な人気を集めているのですが、さほど温かくはないらしく、とろけていないチーズを食べるのが苦痛なようです。そのためロコ男は、チーズピザの日にはお弁当を持参します。

 嫌いなメニューの日だけ、お弁当持参OKなの!? と思われた方もいるかもしれません。実はアメリカでは、学校給食かお弁当を持参するか各家庭が自由に、しかも毎日選択できるシステムが確立されています。

 どのようなシステムかというと、QRコードを活用しています。まず、すべての子どもは教室に入ると、すぐにクリップがついた顔写真入りのネームタグを洋服につけ、終業時間まで携行。このネームタグにバーコード、またはQRコードが記載されています。

 みんなで給食を食べるカフェテリアに移動し、入り口のバーコードリーダーにネームタグをかざします。すると、親があらかじめ学校に収めた給食費から、給食代2.50ドル(約360円)が引かれます。ちなみに、給食費は家庭の収入に応じて変わり、無料になる家庭もあれば、Reduce(値引き)価格である0.40ドル(40セント)で済む家庭もあります。

 このように、ネームタグの機能を使って1日ごとに給食費を支払い、トレーの上に紙皿を置いて“ワンプレートランチ”を盛りつけていくのが、アメリカのランチスタイルです。

 ちなみに、日本でロコ男が通った小学校の給食費は無料でしたが、文部科学省によると2023年度の給食費の全国平均月額は、小学校で4688円。自治体によって異なりますが、住民税非課税世帯は給食費が免除のようです。たとえば、9月の登校日は22日間なので1食あたり約213円とすると、ハワイのほうが物価が高いだけあって、給食費も少し高いといった感じでしょうか。