運転免許証を更新したときに「SDカード」への勧誘がありました。いろいろな店で優遇が受けられるようですが申請した方がよいのでしょうか?

AI要約

SDカードは、無事故・無違反を1年以上継続したドライバーに贈られる安全運転者証明カードであり、各種優待特典が受けられる。

SDカードの発行には手数料がかかり、必要かどうかは優遇店の利用頻度を考慮する必要がある。

SDカードは主に道の駅、飲食店、金融機関など1万6000軒以上の優遇店で様々な特典を受けられる。

運転免許証を更新したときに「SDカード」への勧誘がありました。いろいろな店で優遇が受けられるようですが申請した方がよいのでしょうか?

SDカードは、事故や違反を1年以上していないドライバーに贈られる安全運転者であることの証明カードです。安全運転の証明だけではなく、SDカードの提示で飲食店の割引やマイカーローンの金利優遇など、各種優待特典を受けられます。

ただし、発行に手数料が発生するため、SDカード優遇店の利用頻度が少ない場合は「お得感」がなくなる可能性があります。

そこで今回は「SDカードは申請するべきか」をテーマに、SDカードの概要や優遇店について解説します。

結論からいうと、SDカードは必ずしも申請しないといけないものではありません。SDカードは発行手数料がかかるため、優遇店の利用回数を考慮して必要かどうか検討するとよいでしょう。そもそもSDカードとは、無事故・無違反を1年以上継続したドライバーに贈られるカードです。

「安全運転者=Safe・Driver」から頭文字を取って、SDカードと名付けられています。SDカード優遇店でのカード提示で、各種優待特典を受けられる点がメリットです。

■SDカードの種類

SDカードは、無事故・無違反の継続期間によってカードの種類が異なります。カードの種類と無事故・無違反の継続年数の規定は表1の通りです。

表1

※自動車安全運転センター「SDカードについて」を基に筆者が作成

■SDカードの発行手数料

SDカードを入手するには、無事故・無違反証明書もしくは運転記録証明書を発行する必要があり、手数料「670円」が必要になります。発行方法は、申込用紙に必要事項を記入してゆうちょ銀行・郵便局で通常払込みを行うか、各地域のセンター事務所に直接申し込みを行うかのどちらかです。

SDカードは、ガソリン代や食事代・宿泊代などの割引を受けられたり、マイカーローンの金利を優遇されたりとメリットがあります。優遇店は全国に1万6000軒以上あり、主なジャンルは以下の通りです(2024年6月時点)。

・道の駅・サービスエリア

・レンタカー・運転代行

・ガソリンスタンド

・引越・運送

・ショッピング

・飲食店

・旅行・宿泊

・金融機関

・冠婚葬祭 など

例えば、東京都の「アート引越センター杉並支店」では、引越基本料金の20%割引やダンボール最大10枚サービスの特典があります。「新宿ワシントンホテル」では、基本室料の10%割引で利用が可能です。

SDカードの優遇店は、自動車安全運転センターのホームページ内「SDカード優遇店検索」から検索可能です。地域やジャンルで検索可能なため、気になる方は調べてみましょう。

また、SDカードに有効期限はないものの、優遇店での利用期間を「発行から1年」と設定しているお店が多いため、発行日を確認のうえ、お得に利用しましょう。