小池百合子知事「チルドレンファーストは続ける」 千葉・熊谷俊人知事の格差拡大懸念に

AI要約

東京都知事の小池百合子氏が、都知事選の公約として掲げた保育無償化拡大について、行政サービスの格差についての懸念がある千葉県知事との意見の違いを示している。

小池氏は、逐次予算を投入することが逆効果になるとしつつも、「チルドレンファースト」の政策を継続し、少子化対策は国の責務と主張している。

行政サービスの格差に関する問題では、千葉、神奈川、埼玉の3県知事が、地方税収差の解消を求める声があがっている。

小池百合子知事「チルドレンファーストは続ける」 千葉・熊谷俊人知事の格差拡大懸念に

東京都の小池百合子知事は12日、都知事選で公約に掲げた「保育無償化を第1子まで拡大」の実施が行政サービスの格差につながると千葉県の熊谷俊人知事が懸念していることについて、「首都圏に住む人も合理的な判断もすると思うが、都として(予算を)出すべきことは引き続き進めていきたい」と述べた。

小池氏は、子育て支援策などで予算を逐次投入することは逆効果になるとした上で、「チルドレンファーストの政策は続ける。少子化対策は本来国がすべきことで、(どの政策に)優先順位を置くかは国として必要な判断だ」と述べた。

行政サービスの格差をめぐっては、千葉、神奈川、埼玉の3県知事が、財政力の違いが子育て支援策などで格差を生んでいるとして、国に地方税収差の解消を求めている。

特に都が今年度から実施する高校授業料の実質無償化について3県知事は懸念を示しており、熊谷知事は9日、第1子の保育料無償化について、「まだやるのっていう感じだ。東京とそれ以外で福祉の格差はどんどん開く」と語っている。