海が好きな人は減っている?増えている? 小学生は行きたいと思っているのに実際は

AI要約

海に囲まれた日本人の海への意識調査結果が示されている。

海への関心が減少しており、現代人にとって余暇の対象とはなっていない。

子どもたちは海に行きたいというニーズが高いが、実際に海に行った経験が少ない。

海が好きな人は減っている?増えている? 小学生は行きたいと思っているのに実際は

 四方を海に囲まれて生活している日本人は海が好き?好きじゃない? 毎年これから海水浴シーズンになるが、前に比べて海水浴に行く人が減ったかもしれない。日本財団(東京)は、7月15日の「海の日」を前に、海に関する意識調査を実施。この調査は、2017年から2年に一度実施しており、4回目の調査となる今年は初の小学生親子調査も行った。

 本調査は、日本国内に居住する15歳~69歳の男女1万1600人を対象に5月10日~14日に実施。小学生親子調査小学生(男女)とその親合計 2000組を対象の調査は、5月10日~13日に行った。

 調査によると、「海は大切な存在だ」と回答した人は69%で、2019年の75%、2022年の72%から、調査回数を重ねるごとにジリジリと減ってきた格好。また、「海が好きだ」としている人は44%で、こちらも毎回減少する傾向にある。

 一方、普段の行動や考えとして「なるべく時間を効率的に使いたい」と考える人が7割となる中、余暇の過ごし方で「海に行く」と回答した人は22位で全体の7%に過ぎない。現代人にとって海が余暇の対象になっていない様子だ。

 初めて行った親子調査では、子どもには「海に行きたい」という海への高いニーズがあることがわかった。75%の小学生が海に「行きたい」としており、全世代の59%、高校生の68%に比べても高くなっている。もっとも、直近1年間で1日以上海に行った小学生は60%で、40%は「1日も行っていない」という結果に。「海に行きたい」という願いに対して、現実は追いついていないようだ。子育て世代である20代、30代の海への意識は低く、それが子どもに影響しているのかもしれない。