「もう会社嫌だ、辞めたい…」と迷い悩む40代研究員が人事評価でしてみた“ある実験”

AI要約

40代半ばの日本企業でポジションにいる人の経験を紹介し、転職の難しさやプログラミング、AIスキルの重要性を述べる。

研究職として異動を繰り返し、自己啓発を重ねながら研究成果を上げてきた経歴を持つ人物が、様々な経験を通して成長している様子。

一度転職を試みたものの、会社に留まる決断をした人物が、自らの業務でプログラミングやAIを活用し、ポジションを守っている様子。

「もう会社嫌だ、辞めたい…」と迷い悩む40代研究員が人事評価でしてみた“ある実験”

もうこの会社いいわ。辞めたい。

頑張っても評価されるわけでもない。出世ゲームからも外れている。

人間関係もめちゃくちゃハッピー!という訳でもない。

でも…勤めないと生活できないしな~転職もエイヤー!とする気持ちもないしな~動くのもめんどくさいしな~何だかんだで、トータルで考えると条件も悪くなかったり。自分の学歴やスキル、ポジションを鑑みるとステイした方が総合的にはお得なのかもな~

という所で働いている人はいないだろうか。

はい。

正に、私でございます。

2000年代に研究職としてとある企業に新卒で採用されました。初めは花型の中央研究所に勤続できましたが、数年後、転居を伴う異動を通達されます。同じ技術系でも全く毛色の違う部署。まぁ社内ではFラン部署と噂されるところ。

そこで、クソー!と思いながらも着実に実績を重ね、異動して10年ほど経った時、今までの実績が認められたのか、新しく出来た研究室に配属になりました。しかし、そこは『姥捨て山』と陰で言われていた場所でして…何とかそこでも一定の研究成果を出し、現在もガンガン研究を進めています。この間、やっと億単位の研究費をもらうことになりました。誰か褒めて~~

さて。分野によりますが、最近の研究は、専門一本ではなくプログラミングやAIを活用できるとぐーんと前に進むんです。今まで鉛筆なめなめで計算していたアレコレを数秒で、凄まじい速度でやってのけてくれるんですよ。そりゃ進まない訳ないですよ。

10年以上前。何を思ったのか、「これからはプログラミング、AIの時代がくる!」と予想した私は、自己啓発で学んでいた英語をストップ。数学に切り替えました。小学校算数から全てやり直し、小学生に紛れて数学検定を受け、基礎を養ってからプログラミングの道に飛び込みました(やってみると正直あまり算数もいらなかったけど…)。

現在…大したスキルはありませんが、最初に取り組んだおかげで『先行者利益』のような得をしている部分は多々ありまして、「プログラミングやAIといえば『Fらん部署のぽにさん』に聞けば?」と所属企業でも認知されるようになりました。

自らの業務もRやPython等のプログラミング言語でコードを書き、自動化させてラクしている所もいーっぱいあります。

で、やっぱり芸は身を助ける。

AIやプログラミングは転職市場ではとーても歓迎されるスキルの一つです。とはいえ、年齢も微妙になっている昨今の私。数年前にどーしても今の会社が嫌になって転職活動をしました。しかし!常務を始めとする上席にも止められ…なんだかんだでステイすることになりました。

あのタイミングで転職をしていれば、転職先にて『次期ポジション狙いの人』で相手にしてくれたかもしれませんが、現在の年齢、40代中頃になると『既にポジション持っている人』じゃないと良い条件では厳しくなってきました。

完全にミスった。

でもですね、気がついたのですよ。

えーっと、最近気が付いたのですが、自分と同い年くらい(40代半ば)で、昭和的な日本企業の課長やそれなりのポジションにいる人って、