今更聞けない!「駐禁ルールって実際はどうなってるの!?」を調べてみた

AI要約

友人が路肩に駐車していたら駐禁とられた話から、バイクの駐禁について考える。

日本では二輪車用の路上駐車スペースが確保されていない現状と、導入が困難な理由について調査。

放置駐車違反と駐停車違反、駐車禁止と駐停車禁止について解説。

今更聞けない!「駐禁ルールって実際はどうなってるの!?」を調べてみた

先日バイク乗りの友人と話していると「この前、ちょっと路肩に駐車してたら駐禁とられてさ~…」という話が。私からすれば「ルールを守らないからいけないんだよ」だけのことなのですが、よくよく話を聞いてみると、近くに駐車場もなく他に駐車するスペースもなかったとのこと。

たしかにそう考えてみると、やむをえない場合はどうするのが正解なんだろうか。私もこれからバイク乗りを目指す上で決して他人事ではない。せっかく免許を取得してもすぐに免停になるなんて御免だ。そこで今回は、バイクの駐禁について調べてみました。

バイクの駐車スペースについて調べてみると、国による面白い違いを発見しました。『一般社団法人 日本自動車工業会』による「二輪車の駐車環境に関する調査研究」によると、ヨーロッパの都市部では二輪車用の路上駐車スペースが確保されているそうです。

「これはさっそく日本にも適用した方が良い!」と思い資料を読み進めるも…以下のような記述がありました。

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わが国の都市には、ヨーロッパ型の二輪車路上駐車スペースはまったく見られない。それはわが国の道路・交通政策の方針によるものなのか、あるいは法令による規制によって実施 が不可能なのか、はっきりした事情が明らかでない。

二輪車の駐車環境に関する調査研究|一般社団法人 日本自動車工業会

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さらに、本調査にて各自治体に「自動二輪車の路上駐車スペースの導入を検討したことがあるか?」という質問に対して「はい」と答えたのは62団体のうち6団体。

この6団体が実際に導入できない理由として、次の2つを挙げていました。

・法令の裏付けが難しい

・警察の許可がおりない

なかなか法規的な観点で難しい点があるんですね。しかし、ライダーとしてはぜひ取り入れてほしい対策です。

友人の話のように「こんな時どうするの?」という例外ケースを調べる前に…まず私自身は駐禁ルールは未知の領域です(免許とりたいにもかかわらず…)。

そこで、改めて駐禁ルールについて調べてみました!

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放置駐車違反と駐停車違反

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「駐禁ルール初心者の私からすると、駐車違反は駐車違反でしかない」と思っていたのですが、調べてみると駐車違反にも「放置駐車違反」と「駐停車違反」があるんですね。それぞれを簡単にまとめると次のようになります。

・放置駐車違反・・・ライダーが車両から離れていて警察による移動命令ができない状態

・駐停車違反・・・ライダーがそばにいる状態での違反駐車

車などでもよくある、ちょっと駐車して戻ってきたら「うわ!駐禁とられてる!」っていうのが放置駐車違反ですね。警察から「きみきみ、ここ駐停車違反区域だからダメだよー」って言われるのが駐停車違反ですね。どちらにしても違反になるならあまり変わらない気もしますね。

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駐停車禁止区域と駐車禁止区域

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放置駐車違反と駐停車違反についてはわかりましたが、正直なところ私の知識レベルは「そもそもどこに停めたらダメなの?」です。調べてみると、駐車禁止と一重に言っても「駐停車禁止」と「駐車禁止」があるようですね。それぞれの違いをまとめてみました。

・駐停車禁止・・・駐車も一時停車もできない

・駐車禁止・・・一時停車は認められている

さて、ここで私には新たな疑問が浮かんできました。一時停車ってどの位なのかと。これについてはさまざまな見解があるようです。あくまで車のケースですが、道交法によると貨物の積卸しのための停止で5分以内であれば駐車にならない、つまり一時停車ということになるそうです。

しかし、これはあくまで荷物の積卸しがある場合です。厳密には運転者が乗物から離れてすぐに移動できないような場合は「駐車」とされてしまうとの見解も…。ただ、警視庁の公式HPを確認してみるとほとんどのケースでは「放置車両」とされるのではないか?と思われる記載がありました。

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放置車両とは、違法駐車と認められる場合における車両であって、運転者がその車両を離れて直ちに運転することができない状態にあるものです。車両の停止時間の長短、車両から離れた距離の遠近、エンジンを止めているか否か、ハザードランプをつけているか否かということは関係ありません。

放置駐車違反に対する責任追及の流れ|警視庁

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上記の記載が放置車両とされるのであれば、「ちょっとトイレに行きたい!」「ちょっと忘れ物した!」のような場合でも放置車両になってしまうのでしょうか…。難しいところです。