【小田切ヒロ】日焼け止めはレイヤードが新常識!

AI要約

日焼け止めはレイヤードが新常識。外出前に1種類だけでは不十分。

UVケアアイテムの組み合わせにより、紫外線から肌を守りながら透明感やツヤを演出。

外出先でのリタッチも簡単にできるアイテム選びが重要。

【小田切ヒロ】日焼け止めはレイヤードが新常識!

本格的な夏の到来が今年ももうすぐそこまで迫ってきました。そこで今月は、年々、強さが増していく紫外線の脅威に打ち勝つための、ヒロ的最旬UVケア事情を熱量たっぷりでお届け。

守るだけじゃなく+αの効果を追求!

日焼け止めはレイヤードが新常識

ヒロ いきなりですが皆さん、UVケアは1種類でいいと思っていませんか?

――シンプルに、外出する前に何かしら塗っておけばいいと思っていました。

ヒロ やっぱり!? 嫌な予感が的中! そんなんじゃ、このところ続いているこの国の酷暑で肌質が落ちるわよ。そもそも紫外線による〝光老化〟はシミやシワ、乾燥などすべての肌トラブルの元凶と言っても過言ではないの。今、UVケアと向き合う上で重要なのが、日焼け止めに+αの効果を求めること。ハイスペックなアイテムを複数組み合わせて、〝守り〟と〝攻め〟と〝映え〟を同時に狙うのが、この夏の新常識だと断言します。というわけで、まず使っていただきたいのが「オバジC」の「デイセラムUV」。こちらは、紫外線を味方に透明感をアップしてくれる優れものなの。

――紫外線て、味方にできるんですか?

ヒロ そうよ~! 日焼け止めの中に3種類のビタミンC誘導体を配合していて、その中の安定型ビタミンC誘導体を〝紫外線反応型カプセル〟に閉じ込めているの。それが、紫外線を感知するとカプセルからあふれ出して肌に供給されていくんです。なんて画期的! つまり、パワフルに紫外線をカットしながら透明感アップが狙えるテクノロジーが搭載されているんです。まさに目からうろこよね。こちらは無色透明なので、朝のスキンケアのラストになじませてください。

続きまして投入したいのが、「アリィー」の「クロノビューティ スムースジェルUV」。こちらの+αはハイライト効果を狙えるタイプ。繊細なパールが入っていて、肌をツヤッとさせながら毛穴をカムフラージュしてくれる秀作なの。その名の通り、さらっとした質感で汗ばむこれからの季節に快適。その上なんと、皮脂吸着パウダーが1回分に約6000万個も入ってるという大盤振る舞い。頰の高い部分になじませて、チークレスだけど立体感で魅せるなんて、いかがでしょうか? あとは高く見せたい鼻筋とかね。基本、光で立体感を出したい部分って出っ張ってて焼けやすいから、UVケアのダメ押しにもつながって一石二鳥。さて、ここからは外出先でのイチ押しアイテム、いくわよ。

――塗り直し……正直面倒ですよね。

ヒロ と思って「ラ ロッシュ ポゼ」の「アンテリオス UVプロテクションミスト」をレコメンド。めちゃくちゃ霧が細かいスプレータイプで20㎝くらい離したところからファーッてスプレーするだけで、メイクアップの質感や色をキープしたまま追いUVができます。しかも、このブランドでおなじみの〝ターマルウォーター〟の成分も配合されているから、うるおいチャージもバッチリ。

――紫外線による乾燥からも肌を守れますね。ラストはスティックタイプですか?

ヒロ そう!「SHISEIDO メン」の「クリアスティック UVプロテクター」。蓋を開けるとあ~ら、上品でいい香り。こちらはメンズ用のUVケアスティックなんですけど、皮脂が多い男性の肌にフォーカスして油分を調整する設計なの。だから重ねても崩れにくい。ファンデーションを塗った上からも重ねられて、無色透明でメイクの邪魔をしないのにほどよくツヤッとしてくれる上にフィックス力も最強。メイク直しを秒で完了させたいときのパートナーにして。ちなみにワタクシ、こちらを動画の撮影をするときハイライトとして使ってるんだけど、すっごく肌が映えるの。それはもう、アクセのように。す~ごいでしょ~? それでは皆さん、ワンランク上のUVケアで蒸し暑い季節をファ美ュラスに駆け抜けましょ。

ヘアメイクアップアーティスト

小田切ヒロ

ヘア&メイクアップアーティスト。nous主宰。圧倒的なセンス、テクニック、ユーモアの持ち主。見るだけでキレイになれるYouTube「HIRO BEAUTY CHANNEL」はチャンネル登録者数119万人!

SOURCE:SPUR 2024年08月号「オダギリヒロの“ファ美ュラス″への道」

interview & text: Rina Ishibashi illustration: Shuji Kobayashi