【注意】紫外線だけじゃない!?熱中症で「白内障」のリスク増加 夏の“目のダメージ”を防ぐためには?

AI要約

夏の暑さによる目のダメージについて、「めざまし8」が取材を行いました。

熱中症対策でのエアコンやハンディーファンの使用が目に影響を与える可能性があることや、紫外線によるリスクについて梶原一人院長や佐々木洋 主任教授の意見を紹介しました。

また、熱中症や紫外線による目のダメージは将来的にさまざまな病気を引き起こす可能性があることが警鐘として伝えられています。

【注意】紫外線だけじゃない!?熱中症で「白内障」のリスク増加 夏の“目のダメージ”を防ぐためには?

連日危険な暑さが続く中、気をつけるのは「熱中症」だけではありません。

夏の暑い日に危険にさらされる「目」のダメージについて「めざまし8」は、徹底取材しました。

悪化すると失明の危険性もある、「白内障」のリスクを高める「紫外線」。

眼科かじわらアイ・ケア・クリニックの梶原一人院長によると、夏の目のダメージで気をつけなくてはいけないのは、“日差し”だけではないといいます。

梶原一人院長:

熱中症を避けようとしてエアコンを回しますよね、ドライアイ気味の人は、ものすごく目が乾いてきて表面が荒れてきて、それでかすむというのがあるんですよ。

院長によると、暑さ対策のハンディーファンも風が目に当たると、乾燥が進むといいます。さらに 熱中症のような症状が出た際に、目がかすむことも。

街ゆく人に、目のトラブルについて聞いてみると「紫外線の影響で白目が赤くなった」「ドライアイがひどくなる」「目が疲れやすくなる」などの症状がでた人も…。

紫外線による健康被害防止などのために、サングラスを導入する企業や団体も増えています。

秋田や長野、三重、佐賀県警など各地の警察で勤務中のサングラス着用可能に。JR西日本や広島電鉄の運転士も運行中のサングラス着用を導入しました。

さらに少年野球の「ボーイズリーグ」も、公式戦でのサングラス着用を認めています。

大人だけでなく、子どもにも浸透しつつある「サングラス」。金沢医科大学・眼科学講座の佐々木洋 主任教授は、子どもだからこそのケアが大切だと話します。

佐々木洋 主任教授:

18歳まで、一生のうちに浴びる紫外線の50%は、子どものうちに浴びるといわれていますので。また、子どもの頃から紫外線をたくさん浴びると、将来大人になってから白内障や翼状片などの色々な病気になりやすいということが分かっています。

紫外線による目のダメージは時間がたってから、様々な病気の原因になります。

・白目にしみができる「瞼裂斑(けんれつはん)」

・白目が黒目の中に伸びてくる「翼状片(よくじょうへん)」

・放置すると失明につながる「白内障」

他にも「老眼」も紫外線が原因になることがあると言われています。

さらに、紫外線だけではなく高温多湿も目に負担をかけるといいます。佐々木教授の研究によると、熱中症になった人たちは、熱中症になっていない人たちに比べて、5年後の白内障の発症率が約4倍程度高くなることが分かっているそうです。

佐々木洋 主任教授:

熱中症になると、体温が高い場合42℃とか、すごく上がってしまうんです。そうすると、当然目の中にある水晶体の温度も40℃以上になったりするんです。

水晶体はタンパクでできていますので、高温になると、タンパクが変性して白内障になると。そういうことで、白内障になりやすいと考えられています。

――白内障に比べて熱中症の診断件数は少ないですが、それでも因果関係が?

熱中症にならなくても、例えば日本に住んでいる人に比べると熱帯地方とか、元々温度の高いところに住んでいる人は、白内障のリスクがすごく高いと分かっているので、必ずしも熱中症になっていなくても、暑いところにいると白内障になりやすくなります。