毎年、行われている“ 水難救助訓練” 今年は「遊泳者と“水上バイク”が衝突 」を想定! 訓練は大事だが、お願いだから 「“逮捕”・“検挙”」して! 行政が動けば 情況は 改善する

AI要約

玉野市の渋川海水浴場で救助訓練が行われた。水上バイク事故を想定し、訓練が実施された。県内の水難事故が増加しており、対策が必要とされている。

水上バイク事故がイメージ悪化につながっているが、実際には遊泳者との事故は少ない。悪質走行を防止するため、取り締まりが強化されるべきである。

暴走を行う者を客である業界が直接規制するのは難しいため、行政の摘発強化が必要である。安全な水上バイク利用のために取り組むべき課題が浮かび上がる。

毎年、行われている“ 水難救助訓練” 今年は「遊泳者と“水上バイク”が衝突 」を想定!  訓練は大事だが、お願いだから 「“逮捕”・“検挙”」して! 行政が動けば 情況は 改善する

6月27日、岡山県警は玉野市の渋川海水浴場で、今年は「 遊泳者と水上オートバイが衝突し、2人が 沖に流された 」という想定のもと、救助訓練が行われた。

「水難救助にあたる警察官の連携強化と 救助技術の向上」を目的とした訓練で、毎年実施されているという。

訓練が行われた渋川海水浴場は、来月13日に海開きが行われる予定となっており、遊泳安全区域外で泳いだり、遊んだりしないよう呼び掛けている。

「水上バイクによる事故」を 想定にした理由を 岡山県警に聞いたところ、「全国的に水上バイクの事故が多発しているから」という回答だった。

同県警によると、今月26日までに県内で起きた水難事故は、昨年より4件多い 12件で、9人が死亡している。

12件の事故は、水上バイクとは全く関係ないという。

本誌が調べたところ、岡山県では昨年、水上バイクによる死亡事故は 1件も起こっていない。

この記事で言いたいのは、水上バイクの“擁護”ではなく、正しい 現状認識だ。

水上バイクの事故は、仲間内での接触か 単独事故によるものが多数を占め、遊泳者との接触事故は少ない。

しかし、その数少ない事故を想定して救助訓練が行われるほど、「 水上バイクの イメージが悪い 」のである。

こういった救助訓練は、大切なものだと思う。

それとは別に、行政にお願いしたいのは、悪質走行をする水上バイクの “取り締まり”を「 強化して 欲しい 」ということだ。

各地で条例が施行されているが、実際に「 逮捕 や 検挙 」されたという 話を聞くことは 少ない。

世間一般的な人が持つ 水上バイクのイメージは、「 お酒を飲んで、派手に水しぶきを上げながら、危険な運転をする 粗野な人たち 」だろう。

水上バイクを、水辺に降ろせる場所は決まっている。そこにしか、ユーザーは集まらない。

「 どこどこのビーチで、飲酒や危険走行 の 水上バイク が 逮捕された 」という噂が流れれば、瞬く間に広がり、その場所での愚かな行為をするユーザーはいなくなる。

その証拠に、「 水上バイク の 悪質走行 」問題の発端となった 兵庫県明石市では、懲役刑を含む罰則規定を設けて以来、水上バイクによる事故は起こっていない。

「 業界関係者による 自浄作用 」を 行うには、限界がある。

何しろ、「 マナーの 悪い 行い 」を する人が “客”である以上、「お願い」をすることはできても、行動を規制できる権限はない。

「 暴走族がいるから、バイクショップが 何とかしろ 」、「 ルーレット族がいるから、売ったカーディーラーが 何とかしろ 」と いっているようなものである。

水上バイクを楽しむ 普通のユーザーのためにも、本誌は、本気で「 悪質な 水上バイク 」を 失くしたいと考えている。

そのためにも、行政には「 摘発 の 強化 」を 強く望む。