コウノトリのヒナ3羽、愛称決まる 小学生が考え決選投票 栃木

AI要約

栃木県小山市で生まれたコウノトリのヒナ3羽の愛称の命名式が行われた。名前は市町の小学生が考えた候補から選ばれ、それぞれに願いが込められている。

親鳥は定着しているペアであり、5年連続でヒナが誕生しているが、今回は3羽が成長するのは初めてで、近いうちに巣立つ予定。

市長はヒナたちが全国に飛び立つことを期待し、降り立った地でも愛称で迎え、見守られることを願っている。

コウノトリのヒナ3羽、愛称決まる 小学生が考え決選投票 栃木

 栃木県小山市は、渡良瀬遊水地第2調節池内の人工巣塔で4月に生まれたコウノトリのヒナの3羽の愛称の命名式を行った。ヒナは先月23日、足輪装着とDNA鑑定が行われ、性別が判明。個体番号順にオス、メス、オスが確認され、それぞれ「つなぐ」、「希羽(のわ)」、「輝来(きら)」と命名された。

 名前は、同遊水地周辺市町の小学生が考えた愛称の候補から選択する形式で、決選投票により決定した。市内外から540件の投票があり、上位の名前が選ばれた。名前の由来は、「つなぐ」は「未来に命をつなぐように願いを込めて」、「希羽」は「希望を乗せて、羽ばたいてほしい」、「輝来」は「キラキラした存在になって、未来に向かって飛んでいって」という願いが込められている。

 親鳥は同巣塔に定着しているオスの「ひかる」(8歳)とメスの「レイ」(5歳)のペア。2020年から5年連続で誕生し、いずれも2羽ずつ巣立っているが、3羽が成長するのは初めて。今月中旬にも巣立ちを迎える。

 浅野正富市長は「ヒナたちは近いうちに全国に飛び立つ。降り立った地でも愛称で迎え、あたたかく見守ってもらえれば」と話している。【松沢真美】