山梨県最年少19歳のバス運転手がデビュー 甲府駅と富士山駅結ぶ路線で「うまくできた」

AI要約

山梨県内最年少の19歳バス運転手が富士急バスでデビュー。運転手不足の中、改正された免許資格を活用し実現。

内藤優斗さんは幼少からの夢を叶え、1年間の研修を経て営業運行を開始。寝過ごし応じ、喜びを述べた。

富士急バスでは若手の育成に注力、採用方法が変わり、若手の活躍を期待している。

山梨県最年少19歳のバス運転手がデビュー 甲府駅と富士山駅結ぶ路線で「うまくできた」

バス業界では運転手不足や高齢化が深刻な問題となっている中で、富士急行グループの富士急バス(山梨県富士河口湖町)で、山梨県内最年少となる19歳のバス運転手がデビューした。甲府営業所の内藤優斗さん(19)は13日、甲府駅と富士吉田市の富士山駅を結ぶ路線での初乗務を「訓練で習った通りうまくできた」と振り返った。

道路交通法が令和4年5月に改正され、路線バスなどを運転できる大型2種免許の受験資格が特例講習受講の場合、「21歳以上・運転経験3年以上」だったものが「19歳以上・運転経験1年以上」に引き下げられた。この改正活用で、山梨県内初の20歳未満のバス運転手誕生となった。

幼稚園のころから「大きな乗り物を運転したい」とバス運転手へのあこがれがあったという内藤さんは、高校3年時に普通自動車免許を取得し、新卒でメーカーに就職したものの退社。今年2月に富士急バスに中途入社し、給料を受けながら教習所に通える同社の養成制度を活用し、大型2種免許を取得した。さらに社内の教育課程を修了し、営業運行を始めた。この日は「夢がかなって最高の気分」だったという。

甲府営業所の寶賢如所長は「19歳のバス運転手が可能となったことで、高校から新卒で入社し、1年間は他の業務について、運転手を目指すことができるようになった。採用のやり方も変わる」と、若手の採用、育成を強化する考えを示した。