富士山登山鉄道の座談会方式説明会始まる 参加者集まらず、中止の回も 山梨県

AI要約

山梨県では富士山登山鉄道構想についての地元住民向け説明会が開催され、参加者が少なかったことが報じられている。

説明会は富士山の持続可能性を考えた新交通システムについて行われており、県知事が意図的に登山鉄道という言葉を避けたことが明らかにされている。

参加者からは登山鉄道に対する理解と不安の声が寄せられており、今後の広報活動が強化される予定だ。

富士山登山鉄道の座談会方式説明会始まる 参加者集まらず、中止の回も 山梨県

山梨県は、県が推進する富士山登山鉄道構想についての少人数による座談会方式の地元住民向け説明会を11日から始めた。11日は山中湖村役場で午前、午後、夕方の各回定員6人で開催する予定だったが、午前が4人、午後が3人で定員割れしたほか、夕方は応募者ゼロで中止となり、盛り上がりに欠ける状況だ。

今回の説明会は「持続可能な富士山のための新交通システム意見交換会」の名称で、富士北麓地域で8日間計24回の開催を予定している。登山鉄道を説明会の名称に使用していないが、長崎幸太郎知事は5日の定例会見で「明記したかったが、(登山鉄道に)賛否があるなかで、心理的ハードルを下げたかった」と、あえて登山鉄道を使わなかったと説明している。

11日午前の説明会は冒頭のみを報道陣に公開。担当者によると、県の登山鉄道に対しての理解を得た一方で、登山鉄道が富士山の信仰と自然環境を守ることに悪い影響を与えるなどの不安があるといった意見があったという。

12日も忍野村役場で午前、午後、夕方の3回を予定していたが、11日正午の時点で、夕方は5人の応募があったものの、午前と午後の応募者はゼロで中止になる可能性が高い。担当者は「今後、ホームページなどを通じて説明会の目的を説明するなど、広報を強化していきたい」と語った。