整理収納アドバイザーが教える「食べ切る」冷凍庫収納術。便利グッズなしでできる、ざっくり収納とは?

AI要約

冷凍庫の食品ロスを減らすための収納方法について紹介。

中身の把握、グループ分け、立てて収納する方法が効果的。

食品を忘れずに使い切る工夫も重要。

整理収納アドバイザーが教える「食べ切る」冷凍庫収納術。便利グッズなしでできる、ざっくり収納とは?

「とにかく長期保存だ!」「冷凍だ!」とポイポイ入れて、パンパンの冷凍庫…。食べようと思っていたのに忘れてしまい、期限切れや干からびた食材の山…。電気代や食品の値上がりも続くなか、冷凍庫の食品ロスも見逃せません。パンパンの冷凍庫でも、食材を食べ切れる、使いやすい庫内が理想ですよね。(片付けの基本)中に入っている物を全だし、はしません。専用の便利グッズも買い足しません。ズボラな人(私)も続けやすい、冷凍庫のざっくり収納のコツを紹介します。

冷凍すれば永遠に食べられそうな気がする(私だけ?)ですが、当然、賞味期限がある。期限内であっても、庫内の環境によっては冷凍やけで使い物にならないことだってある。あらためて見たらこの先の献立に、もう使わないと思う物だってあるでしょう。食べ切れる冷凍庫にするための、冷凍庫収納の3ステップをお伝えします。

■【STEP1】中身を把握する

冷凍庫に、なにが、どれだけ入っているのか把握することが、冷凍庫整理のスタートです。

すでにパンパンに入っている物を、全部出すのは勇気が入りますよね。安全に、焦ることなく仕分けするのに、クーラーボックスを使う手もあります。が、今回は、全部だしにはこだわらず、手の届くところから【期限切れ】と【もう使わない】物を処分していきましょう。冷凍庫が深い引き出しタイプで、上からポイポイと入れている場合は、底のほうはもう使えない食材ばかりかもしれません。

庫内に、なにが、どれだけあるのか。中身を把握しながら【期限切れ】と【もう使わない】を処分していきましょう。

自分で冷凍した食品や調理おかずには、日付を入れておくとわかりやすいです。用途や容量など、自分が使う時を考えて、メモしてあったら良いものを書いておきます。さらに、「新しく冷凍する物は奥(または左側)から入れる」とマイルールを設けておけば、どれを先に使うか一目瞭然です。

■【STEP2】グループ分け

なにが、どれだけ入っているのかを把握したら、グループ分けをしていきます。冷凍庫を開けた時に、これはこの辺にある、とわかっていれば短時間で取り出せます。庫内を見て、その部分が空いてきたら、補充のタイミングもわかりやすい。在庫管理がラクになります。

グループ分けは、自分が(家族が)わかればOK。例えばうちの冷凍庫は、深い引き出しが上下に分かれているタイプ。下の引き出しは深さがあり、上の引き出しは浅め。上の引き出しには、残り少なくなった物や、期限が迫ってきた物、使う頻度が高い物が入ってます。

(例)引き出し下段のグループ分け

パン/めん類/野菜/肉、魚/調理おかず/冷凍食品

■【STEP3】立てて収納

食べ切る冷凍庫にするために、グループ分けに沿って、立てて収納していきます。

立てて入れやすくするために、カゴやブックエンドを活用するのはオススメ。ある程度のエリア分けができたらOK。ざっくり収納でも、エリアが決まっていると探しやすくなってます。あらかじめきっちりエリアを分けたり、専用グッズや保存容器を使う方法もありますが、できる範囲で。食べ切るためにどこまで手間をかけられるか、自分にあった方法で◎です。

なお、冷凍室が縦型の場合は、立てて収納するのが便利な部分もあるでしょうが、ポイントは前から見て、なにが入っているかわかるように収納します。段ごとでのグループ分けを、ざっくり決めておくと探しやすいです。

■【番外編】忘れる前に使い切る、他

食べ切る冷凍庫収納として、グループ分けや立てて収納するなどお伝えしてきました。が、「わかってるけどなかなかできない」と思った人もいらっしゃるかもしれません。時間がなくてバタバタしている時に、テキトーに放り込んでしまったり、マスキングテープに日付を入れてても、使うのを忘れちゃうことだってありますよね。料理苦手な私としても、数々の食材をムダにしてきました。前述の3ステップで、かなりの改善はできました。ただ結局、食べ切るための工夫で一番大事なのは、

【忘れる前に使い切る】

忘れるぐらいなら、余分に買わない。作らない。冷凍しない。人が、管理できる範囲には限界があります。びっくりするほどキレイに忘れちゃいますもんね。笑

ちなみに、冷凍庫に入っている物を書き出して管理するのを試してみましたが、見事に続きませんでした。ムリなくできる方法でないと、ダメですね。

他にも試して良かった、食べ切る冷凍庫の工夫としては、【給料日前、冷凍庫を見直す】【すぐ使う物・期限が迫ってる物エリアを定位置化(手前や上段)】です。すでにされてる工夫かもしれませんが、原点こそ大事。収納以前のお話でスミマセン。

■まとめ

きっちりとした収納が苦手な人も、ムリなく続けられる冷凍庫収納のコツを紹介しました。

【ステップ1・期限切れを処分】

【ステップ2・グループ分け】

【ステップ3・立てて収納】

【番外編・忘れる前に使い切る】

期限切れを処分するだけでも、庫内がかなりすっきりするはずです。せっかく食べようと思って買った物を、忘れてムダにせず、美味しくいただけるといいですよね。冷凍庫整理のきっかけになると幸いです。

「いつか使おう」「ここにあったのか」という物は、入れておいても結局ムダになりがち。(これは食品に限りませんね!)食品は、期限があるからわかりやすい。期限切れでなくても、もう使わない物を冷凍庫に残すかどうかは、限られたスペースだと判断しやすくありませんか?お片付けの練習に、冷凍庫整理から始めてみてはいかがでしょうか。

ライター/黒山みちよ(整理収納アドバイザー)