自分のタオルと“再会”することも?温泉で最も多い忘れ物が“てるてる坊主”になってズラリ!込められた思いを聞いた

AI要約

埼玉・ときがわ町の日帰り温泉「昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉」では、梅雨の時期に約50個の“忘れ物タオルのてるてる坊主”が展示される。

忘れ物のタオルを活用して作られたてるてる坊主は、お客さまに喜ばれ、楽しい雰囲気を演出している。

玉川温泉はアルカリ性単純温泉を誇り、昭和レトロな雰囲気の館内で懐かしい料理や飲み物を楽しめる。

自分のタオルと“再会”することも?温泉で最も多い忘れ物が“てるてる坊主”になってズラリ!込められた思いを聞いた

6月に入り、全国的に梅雨入りのシーズンとなる。お出掛けなどの予定があると、晴れることを願って、“てるてる坊主”を作る人もいるかもしれない。

そんな中で毎年梅雨の時期、埼玉・ときがわ町の日帰り温泉「昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉」には、ちょっと個性的なてるてる坊主が登場する。

大ぶりで、もこもこした見た目のてるてる坊主。実は、忘れ物のタオルを使用して制作されたものだ。2016年から始まり、今年も関東地方の梅雨入りから梅雨明けまでの間、館内には約50個の“忘れ物タオルのてるてる坊主”が並ぶ。

温浴施設の忘れ物で一番多いのが「タオル」だという。平日1~5枚、休日5~10枚見つかっており、年間では1000枚くらいになるそうだ。

玉川温泉の担当者によると、自分が忘れたタオルのてるてる坊主を来館者が見つけた場合は「そのまま連れて帰って(持ち帰って)頂きます」とのこと。実際にこれまで忘れ物に気づいた人はいたのだろうか?くわしく聞いてみた。

――忘れ物のタオルでてるてる坊主を作ろうと思ったのはなぜ?

忘れ物のタオルを何か利用が出来ないかと考え、梅雨の時期に合わせて個性あふれるタオルを活用した「てるてる坊主」を考えました。

――忘れ物のタオルは処分していないの?

落とし主からの問い合わせがあることを考え一定期間は保管していますが、その後処分します。比較的きれいなものは残しておき「てるてる坊主」にしたり、学校などに自作の雑巾を作り寄付をしている方に譲ったりしています。

――忘れ物タオルのてるてる坊主の反響は?

館内に飾られたてるてる坊主を目にしたお客さまは「梅雨のじめじめした時期でも心が晴れやかになる」と喜んでいただく方が多いです。その様子を目にすると、この企画・イベントをやってよかったと思い、励みになります。

――てるてる坊主には「晴れてほしい」以外にも、何か願いを込めている?

時にはお名前の入った物など個性豊かなものもあり、偶然の再会を果たしたタオルが持ち主の手に帰ることを願っています。

――実際、タオルが持ち主の元に帰ったことはあった?

期間中に来館したファミリーの方でした。館内に設置した忘れ物のタオルのコーナーでタオルを目にしたお子さまが「僕のタオルだ~」とお名前の入った子ども用のタオルを手に喜んでおられました。

――最後に、玉川温泉の魅力を教えて。

一番は泉質です。全国でも有数のアルカリ性単純温泉(ph10)を誇る天然温泉、お湯に入った瞬間その違いがわかります。

昭和レトロをコンセプトにしている館内は、田舎のおばあちゃんちに帰ってきたような懐かしく居心地の良い雰囲気も魅力です。

食堂では懐かしの給食メニューや昭和のデパートにあったレストランを思い出すレトロなメニュー、金魚鉢に入ったクリームソーダなどがおすすめです!

じめじめした時期でも晴れやかになることだろう。なお忘れ物タオルのてるてる坊主は、グループ店「おふろcafé 白寿の湯」「秩父湯元 武甲温泉」では、6月10日から始まるとのことだ。