ベネッセ、進研ゼミで中高生向けプログラミング講座を新開講

AI要約

株式会社ベネッセコーポレーションが、2025年4月より新規開講するプログラミング講座の概要を発表。

2つの講座は中学生と高校生を対象とし、実践的なプログラミングスキルを身につけることができる。

プログラミング学習の有効性について行われた調査結果も紹介。

ベネッセ、進研ゼミで中高生向けプログラミング講座を新開講

株式会社ベネッセコーポレーションは、同社が提供する「進研ゼミ」にて、主に中学生を対象とした「プログラミング講座 アプリ開発」と、高校生向けの「プログラミング講座 Web制作・AI入門」を、2025年4月より新規開講すると発表した。

同講座は進研ゼミの受講有無や学年・年齢に関係なく誰でも受講できる。受講期間は2年間で、受講費は1年分一括払いで4,980円(税込/月額)、6カ月分一括払いが5,640円(税込/月額)、毎月払いは5,980円(税込)となる。

また、2025年3月31日までに申し込みをした入会者は、支払い方法にかかわらず、初月の受講費が0円となる。

今回開講する2講座の特徴は、学習指導要領を踏まえた、理論(「情報レッスン」)と実践(「プログラミングレッスン」)のWカリキュラム構成となっていること。「情報Ⅰ」のテストや入試対策にもつながる「情報活用能力」が身に付くとしている。

「プログラミング講座 アプリ開発」は、ソースコードを記述しないノーコードツールを使用。直感的な操作で、本格的なアプリを開発可能で、企画から制作まで基礎的なデジタルスキルを鍛える。なお、同講座はプログラミングやデザインのオンラインスクール「デイトラ」を運営する株式会社デイトラとの共同開発となる。

「プログラミング講座 Web制作・AI入門」は、進研ゼミとして初となるコーディングスキルを学べる講座。Web制作に必要なJavaScriptやAI開発で利用されるPythonなど、コードを書きながらコーディングの基礎スキルを実践的に学ぶ。同講座はITエンジニア向け転職・就職・学習プラットフォーム「paiza」を運営するpaiza株式会社との共同開発となる。

各講座の詳細は、以下の通り、

●プログラミング講座 アプリ開発

対象:中学生メイン(小学生や高校生の受講も可能)

カリキュラム:

①「情報レッスン」:高校で学ぶ「情報Ⅰ」の内容を習得しながら、アプリ開発のベースになる考え方を身に付ける。

②「プログラミングレッスン」:1回約10分で、動画を見ながら専用のノーコードツールを使ってアプリを開発。動画はストーリー性があり、ゲーム感覚で楽しく学ぶ。受講中はプロのエンジニアが学習をサポートし、質問への回答や制作物へのレビューを行う。

●プログラミング講座 Web制作・AI入門

対象:高校生メイン(小中学生の先取り受講も可能)

カリキュラム:

①「情報レッスン」:定期テストや入試で問われる「情報Ⅰ」の実践的な問題演習のほか、「情報Ⅱ」につながる探究的な学習に取り組む。

②「プログラミングレッスン」:1回約15分のレッスン。「Web制作」ではHTML・CSSの仕組みとプログラミング言語「JavaScript」を学習する。また、「AI開発」では、AI開発で使用されるプログラミング言語「Python」を学ぶ。講座では、Pythonのインストールなど事前の環境構築が不要で、専用画面ですぐに学習をスタート。動画を見ながらコーディングし、自分が書いたコードはAIによるチェックとアドバイスで修正しながら学習できる。

ベネッセでは、2018年度から小学生向けのプログラミング講座を提供しており、2021年4月から2024年3月にかけてプログラミング講座と教科成績への影響・相関を調査した。対象は、小学3年生から5年生までの受講者28,597人で、継続して体系的にプログラミングを学ぶ生徒と学んでいない生徒で、国算理社の教科成績にどのような影響があるのかを検証。未受講者と比較すると、受講期間が長いほど4教科における総合成績の伸び幅が拡大しているという。

同社は、プログラミング学習が児童生徒の情報活用能力と論理的思考力を育み、各教科の学びをより確実にするものとして、小学生だけでなく、中学生・高校生にも必要になると考え、新たに2講座を開講することとした。